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みえないものを、みる視点。

ものごとに向き合う「態度」について聞くPodCastシリーズ開始!

最近、研究のアウトリーチ(公開や普及の活動)として表題の新しい取り組みをはじめました。その背景を書いてみます。 _ 最近、デザインを学ぶ場が増えています。そこで専門家でなくても、(否が応でも)デザインについて語り、指導することを求められる場…

2021年、あけましておめでとうございます

新年、あけましておめでとうございます。 毎年恒例の活動まとめを書きそびれてしまった。昨年度はじわじわと精神を削られるような日々が続いたが、まだまだ続くんだろう。さきほど初詣にいって世界が平穏に成ることを祈ってきた。大学ではここのところの感染…

【コ・デザイン執筆裏話#1】秘技・文末ゆらし!日本語を書く際の不思議なテクニック

執筆を通してたくさんのことを学んだので、何回かにわけて執筆の裏話を書いていこうと思う。 ____ いまふりかえって真っ先に思い出すのは、文体や漢字/ひらがなのひらき方によってニュアンスが変わる、日本語ライティングの面白さである。僕自身はこのブ…

単著『コ・デザイン―デザインすることをみんなの手に』を上梓しました

12/21に、NTT出版から『コ・デザイン―デザインすることをみんなの手に』を上梓しました。3月頃にはほぼ書き終えたものの、いろいろあって時間が経ってしまいましたが、お陰様でなんとか無事に書店で販売されています。 "コ・デザイン"とは耳慣れない言葉だと…

「コンヴィヴィアル」の言葉の意味

未だ影響を持つイヴァン・イリイチの名著、「コンヴィヴィアリティのための道具」(1973)が出版され、もうすぐ50年経とうとしている。イリイチの思想はなかなか読み解くのが難しく、多くの人は、彼のいう「コンヴィヴィアリティ」や日本語訳された「自立共…

【高校生向け/教育者向け】オンラインワークショップ参加者募集

上平研究室主催で、12/26(土)にオンラインのワークショップを企画しております。珍しい2層式です。ご関心をお持ちの方、是非ご参加ください。 _______ 1)高校生向けデザインワークショップ―「文字のカタチの博物学:日常の文字からデザインの”細胞”…

Ethnography Lab, Osaka 特別セミナー Designs for the Pluriverse を巡って:デザイン、人類学、未来をめぐる座談会

こんなセミナーに登壇することになりましたので、お知らせ。 ___________ デザインと人類学の関係は近年ますます接近しています。そこで、大阪大学・人類学研究室と Ethnography Labでは、デザイン人類学をテーマとする座談会を企画しました。 20…

よみうりランドからオンライン授業に挑戦

10月16 日(金)。朝からよみうりランドに行く。ちなみに僕の職場からはかなり近くて、道路が空いていれば車で10分ほど。 午前中は秋らしく、とてもいい天気だ。夏には多くの人でごったがえしていたプールには誰もいないが、きれいな水が張られている。 さて…

デザインを「存在論的」に捉えるとは

最近、デザインと人類学の両側から構成されているような「デザイン人類学」の議論が海外の研究界隈で活発に起こっている。近年起こった人類学の存在論的転回の潮流の影響だと僕は理解しているが、なかでも重要なポイントとなるのが、この「存在論」という言…

【オンライン授業】先生が顔を出す必要は、どこまであるのか?

オンライン授業でよく議論になることに、「先生の顔は出したほうがいいのか、出さなくてもいいのか」がある。学生にアンケートで聞いてみても、「顔があったほうがいい気がするけど、別にどっちでもいい」という答えが多いようだ。教員の側も自分の顔を積極…

【オンライン授業】一斉送信と少人数ダイアローグを両立させる試み

後期授業が始まった。結局コロナ禍はおさまることなく、後期も演習科目以外はオンラインということになる。僕は演習科目多いので週に3つは対面授業があるのだが、これがまたなかなか辛い・・・。学生が楽しそうにしているのは何より嬉しいけども、みんな顔覆…

【ベネッセ連載】親もいっしょに創意工夫してみよう

ベネッセの連載9月分が掲載されました。8月に書いたものですが、前回のプログラミング教育の記事が長くなったので2つに分割したもので、具体的な事例を中心に家庭でできることを紹介しています。今回はツッコミどころ少なめ。 benesse.jp 記事中で触れている…

オンライン演習でのチェックイン/チェックアウト

前期授業が終わりに近づいている。強制的なオンライン授業、受ける側だけでなくする側も初めての経験ながら、なんとか無事に終了することができそうだ。オンラインではやはり限界があるなという感覚と、逆に効果的なこともあるなという感覚、いろんな気づき…

【ベネッセ連載】プログラミング「で」学ぶほうがいい

ベネッセの連載7月分。今回は編集部の要望でプログラミングに関する記事です。デザイン思考とつなげて解説してみました。 プログラミング学習は、上の子が小学校入りたての頃には自分の勉強も兼ねて自宅で定期的にやってましたが、だんだん抽象度が高まって…

「付箋を貼って進めていくアレ」は、ただ付箋を貼っているわけではない

先日、興味深いまとめ記事をみた。 グループで討論して付箋をペタペタ貼っていくようなワークは、現在広く行われているが、「はたしてあれは効果があるのか、最後に完成したものは写真映えはするが、終わったあとに何も得るものは無いし、 残るのは、みんな…

LT資料「語りと普及の中の相互作用」

日本デザイン学会情報デザイン部会のオンライントークセッションでかんたんなLTしました。資料を公開しておきます。

【ベネッセ連載】わたしたちの身体は、すわりっぱなしに耐えられない

みなさん、肩こりや腰痛に悩まされてませんか。私は肩こりがひどくて困っています。ベネッセでの連載、第二弾です。人間のからだは、座りっぱなしで生きられるようにできていないので、オンライン学習やリモートワークではもっと積極的に体のことを考えまし…

オンライン研究室の挑戦 / 作り手側の立場になってわかること。

オンライン授業について。先日書いた1,2年生の大規模演習の記事はわりと読んでいただけたようだが、今回は4年生の研究室のことを書いてみようと思う。ここ3年ほど7〜10名程度でちょうどいい人数から、本年度は13名の学生を引き受けることになり、久しぶりの…

ベネッセのメディアに寄稿しました

ベネッセ コーポレーション自社メディア「教育情報サイト」に、子供向けのオンライン学習についてのコラムを寄稿した。 benesse.jp そして、転載されてYahoo!ニュースにも掲載。ちょっと嬉しい。 headlines.yahoo.co.jp 内容は、本文内にある問いに対して、…

Discordで構築する(ネトゲより楽しい)オンライン協調学習環境のデザイン

5/11から大学のオンライン授業が始まった。ここまでいろんな実験や準備を重ねてきたので、「とうとうこの日が」となんだか感慨深い。全国の大学がオンライン授業実施に突入しており、それぞれでできることが模索されているのだけど、組織ごとにいろんな問題…

インタビューが掲載されました

そういえば、ひさしぶりにインタビューを2つ受けました。取材されたのは2月です。 1つめは、日本グラフィックコミュニケーションズ工業組合連合会という印刷会社の集まりが出している機関紙。2020年3月号のGCJパーソンズというコーナーに取り上げられました…

その後を追跡してみて、見えたもの。(フィールドミュージアム2019より)

今年もフィールドミュージアムのプロジェクトを終えることができた。12月中旬、コ・デザインワークショップの直前に、提携している小学校がインフルで学級閉鎖になり、あやうく中止になるところだったが、なんとかリスケして乗り切ることができた。(今思え…

「上平少年、デザインに目覚める」の巻

年末に実家に帰った時に、子供の頃のネタで大学でコントやったよという報告を母親と兄にしたら、さすがに40年も前のことなので、すっかり忘れているようだった。言われた方は覚えていても言ったほうはきれいに忘れる、というのはそんなものかもしれない。と…

2019年の終わりに

2019.9.5 札幌円山動物園にて・・・札幌市立大福田研/東海大富田研/専修大上平研合同ワークショップより ・ 今年も早かった・・・. 今年の空き時間は基本的に全部単著に捧げた。もう20万字も書いたので、この苦労が報われるといいのだけど、なにやら不穏な…

バウハウス映画祭「マックス・ビルー絶対的な視点」トークショー&コラム執筆

1)経緯 今年はバウハウスが設立されて100年ということで、世界各国でそれを記念したイベントが開催されている。日本でもバウハウス映画祭が企画され、「マックス・ビルー絶対的な視点」が上映作品の一つとしてチョイスされている。去年出会ったスイス人のエ…

デザインの学びからみた「デザイン人類学」の可能性

11月8日(土)、武蔵野美術大学デザインラウンジにて開催された、Xデザイン学校公開講座「エスノグラフィーとデザインを考える」にて登壇の機会をいただいた。社会人向けデザインスクールのXデザイン学校にはここ数年、あまり世の中で語られてないことについ…

ショーンによる「リフレクションのはしご」

リフレクションのはしご 「省察する(リフレクション)」とは、簡単に言えば自分の行った行為を「ふりかえって」「見直す」ことです。哲学者のドナルド・ショーンは、省察を二つに分けています[5]。「行為の中の省察(reflection in action)」と「行為にも…

デザインの国際会議、4D-Conferenceが大阪で開催

2019年10月21日から23日まで、大阪国際会議場にて国際会議4D-Conferenceが開催されます。欧州のデザイン研究者達が来日して濃い議論が行われる予定です。この会議をオーガナイズされている立命館大の八重樫文先生は研究の話題が合う数少ない研究者で、彼の使…

変化するメールのマナー

先日あった出来事。ある企業さんとのインターンの件で学生と夜にチャットツールでいろいろやりとりしていた時、その学生が夜のメールは失礼だと言い始めた。 メールは見れるときに見るものだし、自分自身夜に来たメールに不愉快さを感じたことがなかったので…

古い船をいま動かせるのは、古い水夫じゃないだろう

フィンランドにYrjö Sotamaa(ユルヨ・ソタマー)という人がいる。フィンランドの名門大学・アアルト大が生まれるきっかけを作った重要人物である。 4年前に訪問した際に書いたブログ記事より。 研究内容に加えて、なによりもコラボレーションを前提として作…