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みえないものを、みる視点。

2017-02-01から1ヶ月間の記事一覧

トークイベント「デザイン思考"以後"とクリエイティビティの行方」開催報告

2月24日(金)、東京ミッドタウン・インターナショナルリエゾンセンターにて「デザイン思考"以後"とクリエイティビティの行方」を開催した。プレミアムフライデー初日ながら、勉強熱心な方々約60名に集まって頂いて大変熱気のあるイベントとなった。 そもそ…

学内の古本市に行ってきた

22日のお昼休み。9号館のアトリウムで、古本市が開催されているというので行ってきた。定年退職される先生方の蔵書は、大変貴重なものも多いのに例年廃棄処分していたのだが、今年から、学生および一般の方々に無料で配布するという試みを始めたようだ。 こ…

かたちから入る方法

PBLの勉強会で写真を整理していたら、今年の2年生の演習の荷物棚の写真を見つけた。チームごとに割り振られた棚の前に貼ってあるポスターは、「チームフラッグ」と僕が勝手に呼んでいる簡単なワークによるものである。 チームが作られても最初のうちは学生…

子供向けプログラミング教育に思う

次期学習指導要領(2020年開始)では、小学校からプログラミング教育が必須化するそうで、僕の所属する情報学部でもいろんな方向から議論が活発に交わされている。早いなと思われるかも知れないが、先進国はどこもすでに積極的に進めていて日本はかなり対応…

あなたを将棋のコマで喩えると

最近、うちの6歳児が将棋を覚えたので時間があるときに対戦するようになった。もちろん覚えたてなのでまだ弱いのだけど、日に日に投了するまでの時間がかかるようになってきている。やばい。 さて、僕は子供の頃あそんだっきりで、あまり将棋のコマの意味を…

Xデザイン学校での講演:CoDesignApproachの今日的意味

2/18(土)、社会人向けデザインスクール、Xデザイン学校 @Yahoo!本社において、本年度担当しているパートのレクチャーをしてきた。山崎先生、浅野先生からのオーダーは、なんと「おまかせ」(!)。それを知った時の僕の気分はたとえて言うなら、ベテラン…

ソニービルの中にある傑作デザイン

3月末に取り壊される予定のソニービル。乗る度に思っていたのだけど、このエレベータのインタフェースは素晴らしかった。なんども試しに押してみたのだけど、「開ける」と「閉める」、特に中央を走る直線がそれぞれのメンタルモデルとぴったりフィットする。…

”人間は、コントロールへの情熱をもってこの世に生まれ、持ったままこの世から去っていく”

幸せはいつもちょっと先にあるー期待と妄想の心理学 ダニエル・ギルバート 早川書房 2007−−−−−−−−(引用)人間は、コントロールへの情熱をもってこの世に生まれ、持ったままこの世から去っていく。生まれてから去るまでのあいだにコントロールする能力を失う…

独裁者は民衆がつくりだす

ルポ トランプ王国―もう一つのアメリカを行く (岩波新書) 熱狂的なトランプ支持者はアメリカの都市部ではなく、地方都市にいる。どんな人々がトランプを支持しているのか、どんな期待を抱いているのかについて、統計からは見えてこないリアリティのある声が…

Duppy know who fi frighten

以前、ジャマイカ人から「Duppy know who fi frighten」という諺を教えてもらったことがある。日本語に訳すと、「幽霊は、誰が恐がりかを知っている」。 意味分かる?と聞かれたので、僕は一生懸命考えた。そして、「幽霊は信じてない人には見えなくて、怖が…

〈読書メモ〉良くしようとするのはやめたほうがいい

横浜コミュニティラボのMさんのfbで知った小冊子。この「良くしようとするのはやめたほうがいい」という、ギクリとさせられるタイトルだけで読みたくなって取り寄せてみた。我々は深く考えることもなく「よくする」という言葉を使いがちだ。内容は横浜寿町の…

デザインは死ぬか

かのブックディレクター・幅允孝氏による企画監修ということで楽しみにしていた「デザイン イズ デッド(?)」を読了。このタイトルには、やはりエンブレム問題が大きな影を落としていて、クエスチョンマークにはデザイン行為をシニカルに語るようになってしま…

ビール工場を見学する

2/12(日)、家族で生麦にあるキリンビールの工場見学に行ってきた。三ヶ月前に予約しなきゃ行けないという、なかなかプレミアムな体験である。 この日は工場は休みで、ラインもひっそり。でもこういったアングルでベルトコンベアのはり巡られた全景を見渡す…

〈読書メモ〉ナラティブ・アプローチ

パートナーとして関わっているACTANTは、ロンドン芸大セントマーチンズの大学院でNarrative Environmentsという先進的な専攻を修了したデザイナーが3人もいるという非常に珍しいメンバー構成であり、いろいろ話しを聞いているうちに僕の中にもナラティブへ…

〈読書メモ〉多層的な参加の構造

「ソーシャリー・エンゲイジド・アート入門」フィルムアート社(2015)より。 原点の題名は、Education for Socially Engaged Art: A Materials and Techniques handbook (2011) 著者の多くの実践経験を元に、ソーシャリー・エンゲイジド・アートの光と影を…

2017年度Xデザイン学校がまもなく募集開始

社会人向けデザインスクール、Xデザイン学校の2017年度学生の応募受付が2/10から開始されます。2年目の今回は、ベーシックコースとアドバンスコースに分かれるそうです。 ■ベーシックコース(UXデザインを基本とした実践に役立つ基本スキルを身につける) …

ブログの方向性を再考する

最近拙ブログも読者が増えてきて、小さな話題にしてもらうことも増えてきた。とても有り難いことだし、わざわざ読みに来て下さっている方々の期待には応えたいと思う。そして、加藤研に触発されて毎日書こうと言っておきながら・・・・考えてみれば結構ブロ…

習慣を自然につくるには

先日、卒業研究発表会で子供の片付けをテーマにしている学生と話したあとに考えたこと。片付けは一時的に整頓して解決するようなものではなく、日々のルーチンとして「習慣」を作ることの意味が大きい。たとえば、収納する場所をつくること、その対応を覚え…

目をあわさないコミュニケーション

2/5(日)は用事の合間を縫って横浜まで、慶応SFC加藤研の「フィールドワーク展:たんぽぽ」を見に行ってきた。学生達の研究も大変密度が高くて素晴らしかったのだが、加藤先生自身の活動もいろんな取り組みが僕よりも何歩も早くて、活動を知る度に驚きと悔…

16年前の小さな接点

年末に開かれたコミケに同僚のHくんが行くというので、お願いして小さな特製本を買ってきてもらった。売れっ子の写真家である著者による最初で最後の教則本だそう。 twitterで質問を受け付け、それに対する返答というかたちでコンパクトにまとめられたもので…