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みえないものを、みる視点。

2015-12-01から1ヶ月間の記事一覧

廃棄物から持続可能なビジネスへ:バイシケリ

コペンハーゲンにあるレンタルサイクルショップ.バイシケリ.一見,ただの自転車屋に見えるが,同時に気鋭の国際開発イニシアチブでもある.デンマークで増え続ける廃棄自転車と,アフリカにおける安価な移動手段のニーズという双方の問題を同時に解決する…

「思い入れのある人形」をつくる過程

先日立ち寄ったBuild A Bear Workshopというぬいぐるみ屋.アメリカ発で日本にも数軒のショップがあるらしいが, この辺のカルチャーに疎いせいで知らなかった.簡単に言えばカスタマイズできるぬいぐるみを販売しているお店だが,一連の制作体験を通して自…

クリスマスツリーの周りで踊れ:北欧流クリスマス体験

12月24日(木),妻の友達のデンマーク人のご家庭のクリスマスパーティに招待して頂き,家族で参加してきた.デンマークの伝統料理を食べ,デンマーク流のクリスマスの楽しみ方を体験できるとは思わなかった.現地のみなさんに混ぜて頂くような機会は我々異…

日本食を堪能しつつ,ハングリーさについて考える

12月23日(水),妻の友達のお誘いで日本食レストランの忘年会に参加.有り難いことに,コペンハーゲンでは数軒しかない日本人による素晴らしい日本料理を堪能させて頂いた.奥様ネットワークって凄いな・・・. で,そこで聞いた話.このお店は15年前に開店…

TIGERのラボができたらしい

ロンドンに留学中のT君がコペンハーゲンに来たので,ビアバーに連れて行こうとしていたところ,その近くにあったTIGER(日本ではフライイングコペンハーゲンタイガー)のカフェがいつの間にかラボに変わっているのに気が付いた.ちょっと前までSpilBarという…

仮囲いを楽しくするPart2

「仮囲いを楽しくする」の第2弾. オフィスに行く途中に経由するメトロのDR Byen駅は開発途中で大規模な工事中なのだけど,不思議な仮囲いが目に留まった.iPhoneで撮影してみた. 風に反応するオプティカルな仮囲いというのは面白い.単純な仕掛けなのに,…

クリスマスツリーを手に入れた

12月20(日),妻の友人がオススメしていたとのことで,郊外にある農場で開催されているクリスマスマーケットまで家族で行ってみた.いろんなトラブルを乗り越えつつ,田園地帯にある農場まで到達する. 確かに小綺麗な都会のマーケットとはだいぶ雰囲気が違…

CIID IDP 2015の卒展を見に行く

12月11日(金).インタラクションデザインに関する専門教育の雄,CIID(Copenhagen Institute of Interaction Design)の卒展を見に行く.オープニングパーティということもあり,ものすごい人! CIIDはコンサルとリサーチ,インキュベーションに加えて教育…

ヘルスケアのリビングラボを見学する

12月2日.安岡さんと一緒にオーデンセにある某研究開発施設を訪問.ここは数年後,大型病院の建設が予定されており,最先端の医療機器や医療の取り組みが導入される準備中ということで,活発に開発が行われており,その方法としてリビングラボを活用している…

Kontrapunkt 社を訪問する

11月26日夕刻.お誘いで,Kontrapunkt 社を訪問.ここはグラフィックデザイン界では超がつくほど有名な事務所だ.日本にもオフィスを開いているそう.この日はもう仕事終わりだったようでほとんど人は居なかったが,とても広々としたオフィスだ. 日本人スタ…

デンマークと日本のジョイントセミナーを見学する

11月25日は,DTUで開催されたデンマークと日本のジョイントセミナーに参加.いつの間にか一ヶ月経過してしまった(汗),DTUの安岡さんとデザインコンサルテンシーのActantと日立デザイン本部によって企画されたもので,ヘルスケア・ビッグデータ・行動経済学…

我が家にニッセがやってきた:北欧式クリスマス体験

12月17日の夜. こどもたちの幼稚園のイベントとして,「ニッセ」という人形が家にやってきた. 1)ニッセという北欧独自の妖精の人形が,2)毎晩,もちまわりで各家庭を周る,3)それぞれの家でニッセと子供が過ごした一晩の経験を,4)親がドキュメン…

誕生日を祝う

12月18日は,上の子の5歳の誕生日.あのバタバタの日からいつのまにかもう5年か...年を取るわけだ. さて,今年はデンマークに住んでいるわけだけど,デンマークの場合も同じようにお友達同士で誕生日を祝う風習がある.自宅に呼んでパーティして祝うか…

図書館の意味を再考した日

英国の大学院に留学中のS先生がコペンハーゲンに来られて,いくつかの図書館を一緒に回る機会が有った.僕自身,普段週に1回ぐらいはどこかの図書館を利用してるが,基本的にオフィスだとだらけがちな午後に執筆に気分転換して集中するための利用なので.あ…

日本語喫茶に行く

瀬川君にお願いして,コペンハーゲン大の日本語喫茶(KU Japanstudier Café)に連れて行ってもらってきた.コペンハーゲン大のAmagerキャンパスはとても近くてITUとほぼ同じ敷地にあるので,僕のオフィスとこの会場はいくつか建物を移動するぐらいの距離なの…

もの作りカルチャーとしてのクリスマス

12月の時期のクリスマスマーケットは,ベルリンも華やかだったが.コペンハーゲンも負けてない.街のあちこちに小さなお店が建ち並び,みんな楽しそうに買い物している.日本に居るときは「みんな浮かれやがって」と思っていたけど.ヨーロッパのみなさんは…

偽ヒュッゲ・エクスペリエンス

先日王立図書館を訪れた際に,テレビモニタに暖炉の火を映像として映して,擬似的な暖炉(のようなもの)を設置してあるのが目に留まった.この前にイスを持ってきて本当に暖をとるかのようにくつろいで座っているお年寄りも居たが,例え映像であってもゆら…

民主的なデザインについて議論する

12月14日(月),デザインスコーレのThomasらが論文を出した,とのことでそれを肴にディスカッションする勉強会に参加してきた.Thomasに加えてEva,Joakchim,そしてmalmo大のPelleと豪華メンバーによって2年間議論と推敲を重ね続けて,ようやくパブリッシ…

「壁」を越えて見えてくるもの

ベルリンが壁に囲まれた街であることを知ったのは中学か高校の時だっただろうか.ちょうどその頃,冷戦が終わり東側の国が激動しているというニュースをよくやっていたが,世界情勢にまったく関心がなかったせいでなぜ現代の街に壁があるのかすらよく分かっ…

ベルリンのオープンイノベーションスペース

12月8日(火),この日はベルリンにある某社を訪問する予定だったが諸事情により延期.ということで代わりに,ベルリンで元気があるらしいオープンイノベーションスペースを訪問.わりと市街地に近いところにあるんだが,うむ・・・この渾沌とした雰囲気は実…

ベルリンより帰還する

無事にベルリンから戻ってきた. 実はコペンハーゲンとベルリンはとても近くて,飛行機で1時間,時差もない.チケットはLCCで往復12,000円(安!) 戦勝記念塔は,ヴェンダースの映画「ベルリン・天使の詩」が大好きな自分にとってはかなり思い入れのある場…

クリスマスシーズンで疲労困憊

今年は海外にいるので忘年会とは無縁かとおもっていたら,結構日本と似た状況で職場・友人・子育て関連でいろんなイベントが開催されるので結局似たような年末時期を過ごしている.疲れることも多いが,ふりかえってみると,家族でそれだけのコミュニティに…

図々しい行動力がきっかけなのだ

現在,ルイジアナ美術館で開催されている草間彌生展で,大規模なインスタレーションにまじってひっそりと展示してある手紙がとても印象に残った. ジョージア・オキーフに背中を押してもらって渡米した,というのは草間彌生がよく語る有名なエピソードだが,…

デンマーク流の"命の食べかた"

先日のエントリに関連して,学生の作品展示で「逆マクドナルド」がえぐかった.画面上でナゲットをオーダーすると,おどろおどろしい音楽のなかで鶏を締めて解体し始めるという映像.おもわず言葉を失っていると,「ハイ,注文ありがとう」と机の下からチキ…

ITUの学生達の展示を見る

ITUではあまり学生の展示を見る機会がないなぁ,と思っていたら,9月に南デンマーク大から移ってきたLaurensと,オーフス大から移ってきたJonasの若手コンビがアトリウムでやってくれた.どこでもそうだが,若い教員は新しい試みをする. 中央の爽やかな青…

"尊厳のある"ゴミ箱と,もうひとつの意味

先月のこと,コペンハーゲン市がゴミ箱についての新しいパイロットプロジェクトを実施しているとのことで,中央駅に立ち寄ったときに見に行ってみた. www.thelocal.dk デンマークにはリサイクルを推進するために,PANTというデポジットの仕組みがあって,購…