Kamihira_log at 10636

みえないものを、みる視点。

2017-04-01から1ヶ月間の記事一覧

他者によって自分を知る機会

先日、3年生のPBL科目の時に、同僚の望月先生が編み出した「鏡映的自己像ワークショップ」ってものをやってみた。チームが出来てしばらくしてそれぞれの様子が見えてきた今頃に、まず、それぞれ問いの視点を決めた上で(例えばA君はどのような個性として見え…

"メキシコの漁師"の家族は、あの日泳いでいた魚の味を知らない

のっけからしょうもないタイトルで申し訳ないが、"メキシコの漁師"のコピペをご存じだろうか。「人生の目的ってなんだっけ」ってことを語るときによく引き合いに出されるアレである。 メキシコの田舎町。海岸に小さなボートが停泊していた。 メキシコ人の漁…

講演録が掲載

昨秋に上平が登壇した情報通信学会関西大会 「メディアのエコロジーとデザイン思考―参加型デザインから望ましい情報社会を構想する」の講演録が情報通信学会誌 Vol34 No.3-4に掲載されました。 kmhr.hatenablog.com

人間を探している

Diogenes: Jean-Léon Gérôme (1860) 古代ギリシア時代の哲学者ディオゲネスのことをふと思い出した。彼の奇妙な言動は不思議と僕を惹きつける。ディオゲネスは人々に「犬」と呼ばれた。実際に野良犬のような生活をおくり、大きな酒樽の中に住んでいたといわ…

手探りの中で交錯しあう経験

先日、グラグリッド社で即興劇のワークショップ実験が行われた。 経緯はこちら。Lab|glagrid :サービスデザインのプロトタイプツールとしての即興劇「フォーラムシアター」 尾形さんの記事にあるようにサービスデザインの方法として「即興コメディ」×「フォ…

省察的実践者の教育

多くの人が知る"リフレクション"という言葉の理論的背景となった,ドナルド・ショーンによる記念碑的名著,The Reflective Practitioner. 邦訳としては「専門家の知恵-反省的実践家は行為しながら考える」(2001)が知られているが,この本は部分訳だったの…

目的と手段の幸福な取り違え

春に頂いた本シリーズNo.2. 「市民参加の話し合いを考える」村田和代 編 (2017.4.3発売).共著者の福元和人さんからご恵投頂きました.ありがとうございます. 本書は,龍谷大学の地域公共人材・政策開発リサーチセンターの研究成果で,「話し合い学をつく…

ラーニングフルエイジングとは何か

新刊「ラーニングフルエイジングとは何か—超高齢化社会における学びの可能性」,編著者の森さんからご恵投いただきました.ありがとうございます. 本のコンセプトは, 死ぬまで学び続け成長する存在として高齢者を位置づけ、高齢者特有の学習課題に焦点を当…