2017-01-01から1年間の記事一覧
あっという間に2017年が終わろうとしている。今年はとある事情でかなり学部内の負担が多く、学生たちの発表会が続く12月はかなり過酷だった。そんなわけでブログも書く暇なかったのだが、冬休みに入ってちょっとだけゆっくりする時間ができたのでひさしぶり…
いつのまにかセブンイレブンのオリジナル商品の指定書体がすっかり切り替わっていた。明朝でもなくゴシックでもなく筆遣いのある楷書で、その中でも特に真面目そうな教科書体である。ずっと「なんで教科書体なんだろう?」と思いながらも、そのまま疑問を放…
11/28(火)にパシフィコ横浜にて行われたAdobe MAX Japan 2017 教育セッションにて登壇してきた。2020年次期学習指導要領より、すべての高校生が「情報デザイン」を必修で学ぶことになるが、教育現場では「情報デザイン」はまだ馴染みのない言葉であり、全…
11/9(木),DMM make AKIBAを拠点に行われているXデザイン学校アドバンスコースで講演してきた. 聴講者は社会人向けのアドバンスコースの受講生ということで,主宰の浅野先生,山崎先生からはまだ一般的ではない領域を「探求する」ための議論点や考える手…
先日,ACTANTの南部さんと話している際,昭和初期の民藝運動と近年のデザインの民主化の潮流との関係の話になった.その時彼から薦められた鞍田先生(明治大)の本が面白かったので,ちょっとメモ. ______ 民俗学と民藝の関係というのは,たいへん興…
10/22(日)は,ここ半年ほど進めてきたサイエンスミュージアムでの研究室ワークショップ「ヒコーキが飛べる理由を試して考えてみよう」を実施.研究室の4年生,F君の卒業研究でもある.CoDesignは相互の信頼関係づくりから,ということで彼は毎週ミュージア…
10月13日に函館で開催された,2017年度日本デザイン学会秋季大会 企画テーマ討論会「共創・当事者デザイン」で指定討論者として参加してきました.上平のスライドと配付資料を公開しておきます. 共創はいつ,どこで起こる? from Takahito Kamihira 配付資…
最近,デンマークに留学している学生達のブログを見つけることがある.日々新鮮な気づきを書いているのを読むと,自分もいろいろ思い出して懐かしい気持ちになってしまう.そんなわけで,彼らに向けて,僕がデンマークにいる時に読んでおけば良かったなぁ,…
後期演習が始まって3週目.今年も2年生のCD演習で小学生とのCoDesignプロジェクトに取り組んでいる.今年は校長先生の助言でパートナーがこれまでの6年生から2年生に変更となって,なんと8歳児とコラボ!現在,学生達はいろいろリサーチしながらインプット…
先日開催されたデザイン学会の「デザイン研究の記述」研究会で,デザインにおける態度の議論になった際,加藤先生(慶応SFC)が「今和次郎は観察して記録を残す際に,同時に態度のことも詳細に記述しているんだよ」ということを教えてくださった.今和次郎が残…
イギリスで今年の2月に出版された『Designing for Service』の翻訳出版をめざすクラウドファンディングのプロジェクトが動いているようだ.この本はServDesというサービスデザインを研究している欧州の研究コミュニティが中心になってまとめたもので,いわゆ…
最近,嶋田厚さんの評論が面白くて古本を買い集めて読んでいる.この「現代デザインを学ぶ人のために」は,嶋田氏による編集で1996年に世界思想社から出版されたデザインの入門書.僕はこの頃大学院生で,この本のタイトルは知ってはいたが,表紙からして古…
9月9日〜12日に,北海道函館にて研究室の夏合宿に行ってきた. 軽く写真を紹介. 9月11日(日)はこだて未来大学にて,早朝から4大学合同卒業研究発表会.集まったのは,はこだて未来大原田研究室,北海道情報大安田ゼミ,千葉工大安藤研究室.専修大上平研…
考え方のトレーニングとして,「あたりまえのことを切り替える方法」にはどんなものがあるかを考えていた.ふと頭に浮かんだのが「チーム分け」のことである.学習者を小グループに分ける「組み分け」は,教員にとっては日常的なタスクだ.普通にくじ引きし…
8/31は住んでいるマンションでワールドカップ予選のパブリックビューイング. ハリルホジッチ監督の采配は素晴らしかったが,考えてみれば自国を代表する選手を束ねる役割に外国人の監督が招かれているのは興味深い.彼がやっている仕事は,たぶん日本人同士…
風が爽やかになり,季節が急速に秋に向かいつつあるのを感じる.夏休みに書いていた論文を先日投稿して,今日から後期に向けて動き始めた.さっそく後期の計画を立てはじめているところ. さて,我々にとって秋になると言うことは科研費(国が支援する科学研…
帰省した折に,実家近くに古民家をリノベーションしたゲストハウスがオープンしたという噂を聞いてちょっと見に行ってみた.目的地に着くと,我々この地域の小学校に通った者は忘れられない思い出の「角のたばこ屋」が,とても上品な家に生まれ変わっている…
帰省した時に実家近くの温泉に行ってみた.旅館併設のキレイなところではなく,いちばん鄙びた地元民向けの「共同湯」を目指す.写真のとおり,ここは昭和の香りがそのまま今でも残っている. 共同湯の内部は木造だ.こういう本気の昭和感は都会ではもうなか…
あちこち行っている間にいつの間にか秋の気配がするようになってきました. 今週から休暇を終え頑張って仕事していますが,ちょっとブログには手が回らない日々です. 写真は鹿児島で撮った甥っ子.こんな海は夏の終わりっぽい.
8/6(日)に,高校生を対象にした1DAY デザインワークショップを実施した.実施に至った経緯として,今の日本には高校生が情報デザイン周辺のことを学びたいと志望する以前に,そのようなことに思い至るきっかけすら少ないという事情がある.そこでわれわれ…
2年前にロンドンでRCAの修了展を見に行った時、国境を越えた学生チームでデザインにとりくむことの難しさを知った。プロのように経験値でカバーできない学生の場合は、同じインターナショナルなチームだとしても、みんながアウェーの状態でやるか、どこかに…
こどもたちが夏休みに入り、近所のラジオ体操に行き始めたとのことで、僕もちょっと早起きしていっしょに参加してみた。いつでもどこでも体操の音楽はかけられるようになった現在でも、地域の人達がNHKラジオの時間に合わせてあつまって一斉に体操するという…
7月16日(日)、横浜市栄区の市民団体である「さかえdeつながるアート」のお招きで講演してきた。これは横浜市の地域文化サポート事業のヨコハマアートサイト(というものがあるそうです、横浜市羨ましい)の支援を受けた市民向け活動の一環で、昨年度に引…
1年生向けの情報表現演習は例年端末室(コンピュータルーム)で行っているが、一方でうちの学部の学生は全員MacBookAirを配布されているので、そっちで宿題することになるし、使い勝手がよいのでみんな狭いスペースに無理してMacを並べる、という本末転倒な…
7/1,2に拓殖大学で行われた第64回春期研究発表大会で「デザイン実験の場を構想するためのダイアログゲームの試作」というテーマでパネル発表してきた。 発表内容は、欧州や北米で盛んなリビングラボの視点を取り入れて、専門家と参加者がゲーム的に楽しく対…
7月7日、GKデザイングループにて開催された「参加型デザインの明日」というイベントで鼎談してきた。 GKデザインといえば戦後日本のプロダクトデザインを牽引してきたデザイナー集団であり、今も日本を代表するデザインコンサルティング企業である。そんな正…
ここ1ヶ月ほど,とある人から頂いたライターを自宅のあちこちで探していた.決して高価なモノではなく,ある芝居を開催したノベルティとしてつくられた小さな黒いライターだ.そのライターの表面には,その芝居のタイトルでもあった「誰かこの女知りません…
先日クリーニングデイに参加して「アップサイクル」という言葉を遅まきながら知ったわけだが,これは再び素材にする通常のリサイクルにも大きく二つの方向性があるという考え方のようだ. 1)ダウンサイクル=価値を下げて再び使う(例:タオルから雑巾) …
もう1ヵ月前のことになるが,5/27にフィンランド発のアップサイクル・カルチャー・イベント「クリーニングデイ」に参加してきた.「アップサイクル」とは、モノを再利用するリユースやリサイクルだけでなく、モノに新しい価値や有用性を見出す,ということら…
5月末に,世界中で行われている民主主義とデザインのための活動を一元化するプラットフォーム「Stand Up for democracy」がオープンした. 発起人はEzio Manzini(ミラノ工科大名誉教授)と,Victor Margolin(シカゴ大イリノイ校のデザイン史の教授)の二人…