Kamihira_log at 10636

みえないものを、みる視点。

南点―南日本新聞連載コラムのバックナンバー

2022年の頭から南日本新聞文化面でコラムを隔週連載していました。おかげさまで半年間無事に連載終わりました。著者に限って紙面なら複製して良いと許諾をいただいたので、全部掲載しています。

__

 

■vol.1 紙面掲載日1/5「新聞を配っていた頃」/ 南日本新聞を配っていた僕が、回り回ってこうしてコラムを書く立場になったりするから、人生わからない。

 

■vol.2 紙面掲載日1/19  「受験生たちへ」/  大事なのは、どんな道(学校)を選ぼうとも、移り変わる時代の中で、全力で楽しみながら学び直していけるかどうかの姿勢だ。だから、受験生たちには大声で伝えたい。大丈夫、なんとかなる、と。

 

■vol.3 紙面掲載日2/2「危ないことを学ぼう」/ 自然の中ではどんな行動が危ないのか、適切に命を守るためにこそ、本来は機会を作り、学ばなくてはならない。

 

■vol.4 紙面掲載日2/16「人間以外のためのデザイン」/ 見え方が切り替わることで、目の前に拡がる可能性も違って見えてくるはずだ。その枠組みを転換するのも、またデザインなのである。

 

■vol.5 紙面掲載日3/2「ニッセと隠れ念仏」/ ニッセと隠れ念仏は、一見つながらない。だが両者とも、地域の中で共有する〈人間以上の存在〉をそれぞれの家庭に迎える。社会的な交流に寄与し、日常を非日常に変える。

 

■vol.6 紙面掲載日3/16「本物のつけあげ」/ 誰もが小さい頃から食べてきた味を本物だと信じがちだ。

 

■vol.7 紙面掲載日3/30「共通点探し」/  面白いことは単独で存在しない。それは文脈の中にあり、発見して読んでくれたあなたと、書いた僕との間に立ち上がる現実でもある。

 

■vol.8 紙面掲載日4/13「土の人、風の人」/ かつて古い船に乗り込んだ新しい水夫たちも、いつの間にか次の世代を育てる役割となった。水夫は、自分自身が過去に反発した「こと無かれ」的な抵抗勢力になってないだろうか。

■vol.9 紙面掲載日 4/27 「壊せることは大事だ」/ 作り変えられない物事は、「あきらめ」を生む。現実は変えられる。そう思える環境こそが、〈自由〉を授けてくれるのだ。

 

■vol.10 紙面掲載日5/11「慣習破り」/ ギをいうな、と慣習は言うだろう。でも、いま薩摩の改革者を誇るのならば、焦点を当てるべきは偉業の歴史ではない。むしろ意識の水面下で見えなくなりがちな慣習を疑い、変化する時代を見据えて新しく繕い直そうとした姿勢だろうと思うのだ。

 

■vol.11(5/25紙面掲載)「遠くて近いこと」/近さは、距離だけでは決まらない。遠いと思い込んでいたものごとでも、別の視点から見てみれば意外と近いことはよくある。

 

■vol.12(6/13紙面掲載)「鹿児島から未来を描く」/ 豊かさは、単なる消費ではなく自らつくり楽しむ活動の中に見いだされる。そうした次の世代を予期させる取組みは、その身近な人だけが知るところで、すでにあちこちに芽吹いている。

 

■vol.13(6/22紙面掲載)「文字の姿で失礼」/ 中途半端な都会で育たなくてよかった。むやみに中心を目指すのではなく、辺境にいたからこそ見えるものがある。