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みえないものを、みる視点。

CoDesign

視点万華鏡:対話における質問を考える機会

4月上旬,2年生のガイダンス後に,初回までの事前課題としてちょっとしたアイデアを試してみた.自分たちの対話の場で使う質問を考えてもらうというもの.Question Cardsってのは海外では割と普及していていろんなキットになっているが,日本ではあまり見な…

手探りの中で交錯しあう経験

先日、グラグリッド社で即興劇のワークショップ実験が行われた。 経緯はこちら。Lab|glagrid :サービスデザインのプロトタイプツールとしての即興劇「フォーラムシアター」 尾形さんの記事にあるようにサービスデザインの方法として「即興コメディ」×「フォ…

Xデザイン学校での講演:CoDesignApproachの今日的意味

2/18(土)、社会人向けデザインスクール、Xデザイン学校 @Yahoo!本社において、本年度担当しているパートのレクチャーをしてきた。山崎先生、浅野先生からのオーダーは、なんと「おまかせ」(!)。それを知った時の僕の気分はたとえて言うなら、ベテラン…

〈読書メモ〉多層的な参加の構造

「ソーシャリー・エンゲイジド・アート入門」フィルムアート社(2015)より。 原点の題名は、Education for Socially Engaged Art: A Materials and Techniques handbook (2011) 著者の多くの実践経験を元に、ソーシャリー・エンゲイジド・アートの光と影を…

大学生と小学生がいっしょにデザインする試み

12/19(月)、後期でいちばん力を入れていた2年生のコンテンツデザイン演習で近隣の小学校へ。午前中をまるまる頂いて小学6年生の全4クラスに学生達がワークショップを実施した。 この演習はもう10年間小学校と提携して実施しているもので、同僚のK先生と一…

「光る!TAROをつくろう」住民参加型アートプロジェクトとしてのイルミネーションのお手伝いをしました

春から企画をお手伝いしてきた岡本太郎美術館のプロジェクト、「光る!TAROをつくろう」のイルミネーションが1月9日まで美術館入り口付近(川崎市多摩区)で開催中です。僕らがこのプロジェクトに関わった経緯は下のエントリの通り。 kmhr.hatenablog.com 上…

近所で発見した参加型デザイン事例

先日、下の子がお気に入りの近所の小さな公園に行った。昨年の10月に作られたばかりの新しい公園である。 適当に遊ばせてベンチに座っていたら、おや、ベンチの背板にメッセージプレートが埋め込まれているのを発見。このベンチは寄付されたもので、どうやら…

地域資源としての岡本太郎

11/19(土)には、KS(川崎・専修)ソーシャルビジネスアカデミーで講義とワークショップを担当した。これは川崎市×専修大学による社会起業家向けの連携事業であり、専修大学大学院経済学研究科の社会人大学院特別教育プログラムとして運営されている。その中…

【前編】ノンデザイナーは、いかにデザインに関わっていくか?

ちょっと間が開いたが、ブログ読者からのお問い合わせに答えてみよう、の第2弾。質問者の方は大学では文系の学問を学んでいたそうで、社会人になってしばらく経ってからデザインを学びたいと考えておられるそう。そこで頂いた質問は、「いわゆる"デザイン"…

がん患者と未来の化学治療をCoDesignする試み

3月3日午後。王立デザインスコーレのCoDesign専攻の研究室公開を見に行ってきた。昨年のコソボの若者達とのプロジェクトも凄かったが、今年も凄い。今年のプロジェクトは、がん患者、そして医者達とコラボして未来の化学療法の姿をデザインするという挑戦…

大陸を繋いだプロジェクト

2月23日(火)、arki_labのオフィスでミーティング。 デンマーク、オーストラリア、日本を繋いだプロジェクトの構想についてディスカッションする。予算とれるかの問題も大きいし、実現するかは未だ未知数だが、いっしょにやろうよ、と言ってもらえるのはあ…

プロトタイプをテストする

エグモントホイスコーレンの学生さんたちに協力してもらって,現在制作中のツールキットのテストしてみた.エグモントは障害者のみなさんと健常者のみなさんが24時間生活しており,リアルな生活の状況から新しい発見をする,ことを可能にする場としてかなり…

こどものドローイングからリアルな建築へ

www.dezeen.com デザイン&建築関係のメディアdezeenで,数日前の記事が面白かった.コペンハーゲンの建築事務所のCOBEがこどものドローイングをもとに幼稚園を設計したという話. "We have worked to create a simple expression, as a caricature of how a…

CoDesignとは,厄介なもの

同じ研究グループのSigneの博士論文のプレゼンが行われたので聞きに行ってきた.日本ではこういうイベントは公聴会だけど,欧米ではPhD Defenceと呼ばれる. 彼女の博士論文は「Managing resistance and negotiating co-design: Reflections on troublesome …

官と民の近さ

コペンハーゲン中央駅からすこし南に歩いた地区に,昨年11月にSPACE10というクリエイティブスペースができた.IKEAの作った街の中のラボである. www.space10.io wired.jp 12月の後半にちょっと様子を見に行ってみた.1Fはギャラリーを中心としたスペースに…

"参加"することはいかに実践されるのか?

同僚の安岡さんと書いた論文がServdes2016というサービスデザインの国際会議にアクセプトされた.春の頃に二人でしていた議論で,参加型デザインって今では本場を離れてだいぶ広がっているけれども,実際のところデザインプロセスのどこにどんなかたちで参加…

人々はデザインにいかに関われるのか?

前回の続き. ここ数年,人々はデザインすること,されることに対していかに関わっていけるのか?僕はずっとそれを考えている.考え続けてデンマークまでやってきてしまった. まずはじめに,「人々」とは通常"作り手"ではなく"使い手"の人々を指すことが多…

参加型デザインという言葉について

いつも大学や調査先で議論したり悶々と考えたりしているわりは参加型デザインについてはまとめるのがヘビーすぎて,ここではほとんど書いてないが,たまには書いておきたい. さて,参加型デザインを簡単に解説すれば,デザイナーだけでデザインするのではな…

DTU Sky lab:学際から新しいビジネスを生む場所

1月21日(木),DTU(デンマーク工科大)の知り合いの研究者のところにちょっとミーティングに行く機会があったので,ついでにSkyLabを見学してきた.ここはイノベーションを起こすことを目的としてデンマーク工科大の中に作られた起業支援の施設で,専用の…

瞬間の"ひらめき"と,続ける"根気"と.

一つ前の記事の続き.STPLNの中で展開されているåterSKAPA Projectを主導されている方が,このプロダクトを前にして解説してくれた.子供向けのキャンディボックスを見て,「こんな風に,眺めることや選ぶことを楽しめるような箱をつくりたい」と素材バンク…

STPLN:ソーシャルイノベーションのためのメイカースペースin Malmö

1月18日(月),スウェーデンのMalmoにあるメイカースペース,STPLNを訪問した.ここは市民を巻き込んだリビングラボの活動も行っている.外観はゆるやかなスロープ状の変わった建物だが,倉庫だった建物を再利用しているらしい.malmoは半世紀前は造船など…

デンマークにおける公共スペースのデザインプロセスのモデルプログラムの整備がすごい

Modelprogram for fremtidens velfærdsinstitutioner ネットで調べものをしているときにこの取り組みを知った.デンマークにおける公共スペースのデザインプロセスのモデルプログラムがオンラインで整備されている.どこがイニシアチブをとっているかは不明…

継続的な信頼関係をつくること

1月12日(月)午後.あいかわらず天気悪い日が続くが,Give&Takeのリビングラボのお手伝いでフレゼリクスベアにある老人ホームへ行く.デンマークの老人ホームには初めて訪問したが,立派な建物だ.こういうところまで洗練されているとは思わなかった. お年…

"フォーカスグループなんかしない"

タイガーラボの所長のフェデリコ氏へのアポが取れたので,さっそく会いに行ってきた.彼に「デンマークで一体何を研究しているんだ?それにも興味がある」とメールで言われたので,ここぞとばかりに資料つくってプレゼンしてみた.ここ数日の突貫工事だった…

【後編】デザインのために“問いかけつづける”こと:SanseSlottetデザイン幼稚園訪問記

【前編】から3ヶ月ほど空いてしまったが,デザイン幼稚園の見学記の続き.前編で紹介したように,この幼稚園は大変興味深い取り組みを行っており,まずは引き続き取り組みや施設を紹介したい. 既に紹介した施設の他にもさまざまなアトリエが用意されており…

TIGERのラボができたらしい

ロンドンに留学中のT君がコペンハーゲンに来たので,ビアバーに連れて行こうとしていたところ,その近くにあったTIGER(日本ではフライイングコペンハーゲンタイガー)のカフェがいつの間にかラボに変わっているのに気が付いた.ちょっと前までSpilBarという…

ヘルスケアのリビングラボを見学する

12月2日.安岡さんと一緒にオーデンセにある某研究開発施設を訪問.ここは数年後,大型病院の建設が予定されており,最先端の医療機器や医療の取り組みが導入される準備中ということで,活発に開発が行われており,その方法としてリビングラボを活用している…

ベルリンのオープンイノベーションスペース

12月8日(火),この日はベルリンにある某社を訪問する予定だったが諸事情により延期.ということで代わりに,ベルリンで元気があるらしいオープンイノベーションスペースを訪問.わりと市街地に近いところにあるんだが,うむ・・・この渾沌とした雰囲気は実…

視覚障害者をデザインパートナーにする:Blindes Arbejde訪問

11月19日(木),友人のRosaが招待してくれて,視覚障害者のみなさんの工房を見学してきた.9月末にKolding Design Schoolで開催されたカンファレンスの際に彼女が講演してて,取り組みがとても興味深かったので挨拶したのがきっかけである. Rosaは視覚障…

クリエイターの集合地,SECTIE Cを見に行く

TRADERSで友達になったアイントフォーヘン・アートアカデミーの研究者から教えてもらって,SECTIE Cというクリエイティブスペースを見に行ってきた.濃い情報はその場に詳しい現地人から得るに限る.「土曜だから開いているかどうかもわからないけど」と聞い…

街の中の実験室:DE ANDERE MARKET

TRADERSプロジェクトに参加している最中に,Genkの街の中にあるDE ANDERE MARKETを何度か利用した.街の中でデザイン&アートプロジェクトで人々を巻き込む拠点となる場所であり,いろんな実験をするリビングラボである.市がお金をだして,2年間限定で開か…

クリエイティビティを生む多層的な仕組み:エグモントホイスコーレン訪問

10月22日(木)。エグモントホイスコーレンを訪問してきた。ホイスコーレンとはデンマーク独自の教育制度で、年齢制限をクリアすればだれでも学びにいくことができる学校である。比較的短期間でも在籍できるので、デンマークの人々は自分の可能性をさぐるた…