5月末に,世界中で行われている民主主義とデザインのための活動を一元化するプラットフォーム「Stand Up for democracy」がオープンした.
発起人はEzio Manzini(ミラノ工科大名誉教授)と,Victor Margolin(シカゴ大イリノイ校のデザイン史の教授)の二人.
二人のオープンレターによれば,アクションを起こすために,
・個人的な声明文を書く(500word未満)。
・あなたのネットワークでその声明を回覧する。
・次の数ヶ月でイベントを開催する
ことを求めているそう.そして二人の呼びかけに応じては徐々に声明やイベントが集まってきている模様.アジアも中国から2件.おそらく香港のYanki Leeかな.
混迷する世界の国々の民主政治に対して,誰も見えていない解を探るためになんとかデザインの知見を活かせないか,インターネットがある今,そのような試みを局所的なものではなく世界規模で情報交換しながらみんなで考えていけるんじゃないか・・・という切実さを感じる運動である.
個人的にはCoDesignの名著"Design, When Everybody Designs(みんながデザインするときのデザイン)"を書いたEzioのファンでもあるし,デザインの可能性を考える意味でも大きな興味持ってこの運動の成り行きを見守っているが,(自戒を込めてあまり政治活動に活発ではない人が多数の)日本ではどう受けとめられるんだろうな.
Ezio がスウェーデンのmalmo大学で講演した時にはものすごい熱気だったと友人から聞いた.Youtubeにビデオが残っていてフルで見ることが出来る.Pelle Ehn(参加型デザインの生き字引)がホストして,Ezioが講演なんて胸が熱くなる.