Kamihira_log at 10636

みえないものを、みる視点。

近所で発見した参加型デザイン事例

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先日、下の子がお気に入りの近所の小さな公園に行った。昨年の10月に作られたばかりの新しい公園である。

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適当に遊ばせてベンチに座っていたら、おや、ベンチの背板にメッセージプレートが埋め込まれているのを発見。このベンチは寄付されたもので、どうやらこの敷地は元は狛江市立第七小学校だったらしい。

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観察モードのトリガーが入り、改めて周囲をよく見渡してみる。公園には、隣にある老人ホームからお年寄りが散歩に来たり、同じく幼稚園就学前の子供が遊びにきている。

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EPSという発泡スチロールでできている山。こどもたちはいつのまにか一緒に遊び始めるので、つられて親同士も会話を始める。この女の子も同じ年齢らしい。

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山の側面にはバナナの形をした滑り台。そういうわけでうちの子にとってはここは「バナナ公園」だ。

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植えられている木には、子供達のイラスト付きで樹木名の札が付けられている。

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あちこちに小さなコミュニケーションが埋め込まれていて、親しみが持てるいい公園だなぁと思っていたところ、普段使わない方の入り口に看板(上の写真)を発見した。

 

狛江第七小学校が平成17年3月に閉校した後、跡地の一部は給食センターに、一部は老人ホームに、一部は雨水貯留施設になったそうだ。そして雨水貯留施設の地上部を活用して、この児童遊園が整備しようという計画が数年前に出来て、その基本デザインは市民参加型のワークショップをなんども繰り返してまとめられたという。上の樹木名の札や公園のネーミングなどに、近所の緑野小学校の子供達が参加している。

 

ふむふむ。都市デザインではけっこう古くからワークショップが取り入れられていることはよく聞くけども、こんな身近に事例があるとは知らなかった。できるまでにどんな経緯があったのか興味深いので狛江市役所にヒアリングに行ってみたい。