Kamihira_log at 10636

みえないものを、みる視点。

手探りの中で交錯しあう経験

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先日、グラグリッド社で即興劇のワークショップ実験が行われた。

経緯はこちら。Lab|glagrid :サービスデザインのプロトタイプツールとしての即興劇「フォーラムシアター」

尾形さんの記事にあるようにサービスデザインの方法として「即興コメディ」×「フォーラムシアター」の可能性を探るものだったのだけど、関係者一同はっきりとした輪郭が見えている訳じゃないので、何はともあれ試して見てから考えようじゃないの、ということになった。

 

それぞれの専門的な視点がぶつかりあいながら、ダイナミックに動いていく場に居合わせるのは、何度経験しても刺激的なことだ。インプロの場合は事前にシナリオも計画できないわけで、その場その場ではなかなか余計なことを考える余裕はない。事後的にみんなで議論したところ、それぞれ何層かはメタに上がりながら考えていく必要があって、フォーラムシアター自体はとても面白いんだけども、ライブ過ぎることもあって発想の着眼点を見つけるのはなかなか難しいことはよくわかった。

 

即興コメディ協会のみなさんの専門性はさすがであった。瞬間的に笑いを生み出す頭の柔らかさがうらまやしい。

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後ろには、グラレコ隊。今回の実験は通常の講演とは比にならない、まったく先の読めないものなのに、ごく自然に視点を分担しながら描き進めていた。刻々と変わるダイナミックな状況を一枚の紙の中に変換できるこの方々もさすがである。