某大学病院の小児病棟にて.ベッドからナースコールで呼び出して「痛い,痛い」と訴える子供の患者と看護師さんがこのスケールを用いてやりとりしているのを見て,たいへん興味深かった.
痛みってのは主観的な感覚で他者には理解しえない.それをおおまかにでも計測し,共有出来るようにするツールである.「ペインスケール」と言って看護の世界では一般的に使われているそうだが,不勉強で知らなかった.
UXの評価なんかでも似たような評価手法は行われているわけだけど,計測するために行われている感は否めない.このスケールは,さっとさし出されてさっと指さされる,というインタラクションの流れがごく自然で,シンプルなコミュニケーションツールとして完璧に機能していたことに驚かされた.