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みえないものを、みる視点。

持ち運べるラボ

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10月30日(金)、たまたまクリスチャンボー城の前を通りがかったら、突然、FABLAB RUCのコンテナが置かれているのを発見した。RUCというのはコペンハーゲンの近くにある総合大学のロスキレ大学のことで,そこで運営しているfabLabのようだ。なんとコンテナごと持ち運べるFabLab!

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スタッフのMads. 彼らの試みがとても興味深かったのでいろいろ話を聞いたら、気さくに教えてくれた。コンテナ内部には3Dプリンタ、レーザカッター、CNCミリングマシンなどおなじみのツールがそろっている。この広場のところは日本で言えば永田町のような国の組織が集まっているところで、この日は国がFabに関連するミーティングだかイベントをやっているところらしい。

 

政治家や官僚の方々はしばしば書類や会話などの言葉をベースに議論・意思決定しがちだけど、政治とものづくりが近くなって、プロトタイプを手軽につくって議論を発展させる、というのは面白いと思う。FabLabのようなものづくりラボの弱点は物理的に固定されてしまうこと、だと思っていたけど、可搬性を持たせることで近づけてしまうという活動もありうるんだな。はこだて未来大の安井先生たちが取り組んでいる「デザイン屋台」も,そういった"持ち運べるラボ"の一種だけど、街の人々が偶然接する機会をつくることでラボの可能性は確実に上がると思う。

 

#追記 わりと取り組まれているようだ.

Mobile fab lab - Wikipedia, the free encyclopedia