現在、デンマークデザインミュージアムではLearning from JAPAN展-デンマークのデザインが日本文化から学んだこと-を開催中。友好150周年ということで、2015年10月8日〜2017年12月31日と2年間の長い間展示するようだ。
デザインミュージアムはオフィスからの帰り道にあるので、早速仕事帰りに立ち寄ってみたら、なかなか興味深かった。デンマークデザインは建築、インテリア、ファッション、照明、家具などのいろんな分野で、意匠だけでなく、ものづくりの工程から材料まで日本に影響を受けているんだそうだ。日本のデザインをお手本にしながら、戦後限られた資源の中で無駄の無い簡素な美が浸透していったらしい。日本文化に対してこちらが恥ずかしくなるぐらい最大級のリスペクトを贈っていて驚いた。
名作、柳宗理のバタフライ・スツールと、そこからインスピレーションを得てデンマークで展開されたデザインを併置。こんな感じで、比較して見ていけるようになっていて、展示方法が分かりやすい。
建築に関しても、以前Loneとビール飲んでいる時に「デンマークの建築は実は日本の影響を受けているんだよ」と聞いたことがあったんだが、本当だった。たしかにこの庭と広い窓の作りは日本家屋っぽい。
絵画のジャポニズムは有名だけど、デザインでも東洋の文化と異種交配して発展してきたルーツがあったのだな。なるほど。
写真は以前、ノルウェーを旅した時に小洒落た雑貨屋で撮影したもの。妻と二人で「北欧デザインっぽい」って何なんだろうねと要素分解をした。たしかに分解していけば非常に日本デザインと似ており、北欧のデザインがどことなく日本人の琴線に触れるのは道理なのだと知った。