Kamihira_log at 10636

みえないものを、みる視点。

「ズレ」をデザインする

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バスや電車の座席付近で展開されているDet er go stil(それがクール)というシリーズが面白い.

上のステッカーには,「ペットを乗せるのは歓迎だけど,床に座らせるかバッグの中にいれてくださいね」と書いてある.文章はわかるが,なぜピクトグラムが恐竜なのだw

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 面白かったので他のも収集してみる.

 「席をゆずらないのは,宇宙にいるときぐらい」

 

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「あなたはこのスペースにふさわしい」

(ちょっと高くなっていて一番目立つ席にて)

 

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「音量下げYo.かっこよくないYo」

(for larmenとfor charmenで韻を踏んでいる)

 

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「笑顔は,ブーメランのようなもの」

 

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「ラッシュ時こそ,ちょっとづつピンポンのようにずらせばみんな快適になる」

(ピンポンというのはやりとりが連鎖していく喩えらしい)

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 「揺れるときには,ちいさい子を支えてあげましょう」

 (と言っておきながら,ピクトでは小さい本が大きい本を支えている)

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「ロングライフなものには,ちょっとの特権を与えるべきです」

 

こう言ったマナーを呼びかけるにあたって,ストレートに言うよりもちょっとひねりを加えるのは日本でもよく行われているが,あらかじめズレをつくっておくことで,ついだれかに話したくなる要素,すなわちある種の“ツッコミビリティ”を感じられるのが面白い.コミュニケーションにはそういったズレをデザインすることも大事だ.

 

翻訳には,デンマーク語わかる日本人やデンマーク人2名に協力していただいたが,どなたかおかしいところあったら教えて下さい.

 

このシリーズに気付かせて頂いたMさんSさん,ありがとうございます.