自宅マンションは、子育て世帯がとても多いところなので、ゴミ捨て場には大量に粉ミルクの空き缶が捨てられている。掃除のおじさんたちは、その缶を再利用して掃除用具の収納をつくっている。同じブランドで揃えることで統一感を出しているのにセンスを感じて、おもわず笑った。
ブリコルール(雑多な物や情報などを集めて組み合わせ、その本来の用途とは違う用途のために使う物や情報を生み出す人)の創造性ってのは面白いね。
この工夫をみながら、以前も清掃員のことを書いたことを思いだした。
5号館の清掃員のおじさんは、毎朝早く掃除道具や回収ゴミを一括でガラガラと引きながら移動し、研究室やゼミ室を掃除していく。よく見ると、捨てられた傘の柄や、バトミントンのシャトルの空き箱を上手にリユースして収納しやすいように工夫していることに感心した。移動しながら掃除するために、最適な形態を自分で編み出しているのだ。それを見ていて、やっぱり丁寧に仕事している人はそのやり方が表出しているものだな、と思った。 kamihira_log「仕事の知恵」2008/10/6
主体的な活動を行う人は、よりよく生きるために小さなところから自分の周りを変えていくことができる。