Kamihira_log at 10636

みえないものを、みる視点。

学習を妨げる道具に気付く

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書くのを忘れていた自転車ネタをもうひとつ。

5月初旬に、上の子にフリーマーケットで自転車を買ってあげたら、大喜びで乗り始めた。デンマークは公園多いので自転車の練習もしやすく、ありがたい。だが、彼はほんのちょっと練習しただけですぐ乗れていたので、あれれ、このぐらいの年(4歳)ってそんな簡単に乗れるようになるものなんだっけ、と疑問を持った。特訓につき合うつもりでいたのに、拍子抜けだ。俺は小1ぐらいのころに兄貴に手伝ってもらって、なんども転びながらかなり練習したような記憶があるんだが・・・。

 

妻曰く、「ストライダーの影響ではないか」とのこと。チェーンがなく、蹴ってすすむ自転車もどきのあれだ。知らなかったが、あれは二輪でまっすぐ進むというバランス感覚が自然につくらしい。

 

僕の場合、三輪車→補助輪つき自転車→補助輪無し自転車(何度も転びながらバランスを取れるようになる)という段階だったのが、今の子供たちには、三輪車→ストライダー(自然にバランスをとれるようになる)→補助輪無し自転車となるわけで、バランス感覚を先に習得していれば、二輪には労せずすぐ乗れるようになる、ということだ。

"根性"なんていらなかったんや。

 

つまり、できないことを助けるための道具は、時に発展学習を妨げ、結果的にしなくてもいい苦労をするはめになる、といえる。教育においていろいろと示唆的な話である。初心者のためによかれとして、そういう道具をデザインしないように気を付けなくては。