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みえないものを、みる視点。

レゴ発祥の街・ビルンを歩く

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夏休み中にビルンの街に行ってきた。コペンハーゲンからは電車で3時間、そこからバスにゆられて約1時間。デンマーク南部の田舎の街である。6146人しか住んでいない田園地帯に、本当に忽然とレゴランドと小さな空港がある。ここはレゴ発祥の地だそうで、そういうわけでレゴランドはこんなところに作られたそうだ。それでも夏のみオープンで100万人以上の訪問者があるというから凄い。

 

ちょっと散歩してビルンの街を歩いた。

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レゴの聖地、レゴ本社。意外に小さい。正門ではフィグの巨大な絵と巨大なレゴブロック(上の写真)がおむかえ。

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特にアポを取っていたわけでもないのでオフィスを外から眺める。キット開発の進行中の様子もよく見えるようになっていて、とても楽しそうな仕事場だ。お約束のようだが、どのプロジェクトも遊んでいるようにしか見えないw

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窓際はお客さん用に趣向を凝らしてディスプレイされている。レゴのポリシーをあちこちに掲げてあった。このプロダクションシステムを説明しているボードのシリーズが興味深かったのだが、ネットで探したけど見つからないので、これは本社用のオリジナルなのかも。

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 近くにレゴのミュージアムらしき建物があった。なんと社員用の研修施設で一般人は入場不可。でも建物の壁にはレゴの企業としての進化が詳しく展示してあって、建物が開いてない時間でも24時間見学することができる。写真は、貴重なレゴブロック誕生前のレゴABCや木工おもちゃ。レゴは1916年(ちょうど100年ほど前)ここで個人経営の小さな木工所として始まったそうだ。

全く知らなかったが、レゴブロックは地味に長年改良され続けている。表面の突起だけではなく、ブロックの裏面にある円筒が結合力のために大事なんだそうだ。円筒というアイデアに至るまでなんと9年かかっているとのこと。

 

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商店街(といってもこじんまりとした閑散としたストリート)の中に、巨大な絶賛工事中のところがあったが、ここに2016年にLEGO HOUSEなるテーマパークができる模様。100周年事業だろうな。これが完成するとようやく一般人も入れるレゴのミュージアムができることになる。設計は、ビャルケ・インゲルス率いるBIG。ユニークな建築になりそうだ。

 

 

このストリートにある大きなスーパーに寄ってみたところ、棚にレゴ・アーキテクチャーシリーズとしてレゴハウスのキットが売られていた。完成する前に、地元の子ども達が自分でLEGO HOUSEを作ってみることができる。作りながら想像を膨らませた建物は、やがて実体化し、実際にその中に入ってみることが出来る。うーむ、簡単につくれるレゴならではの逆転プロセス。

初めて建物に入るときが追体験になる、という通常とは逆の重層的な体験プロセスは、感動を深めるひとつの有効な方法かもしれない。

 

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