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みえないものを、みる視点。

デザインすることはGiveすること:Xデザイン学校アドバンスコース講演より

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11/9(木),DMM make AKIBAを拠点に行われているXデザイン学校アドバンスコースで講演してきた.

聴講者は社会人向けのアドバンスコースの受講生ということで,主宰の浅野先生,山崎先生からはまだ一般的ではない領域を「探求する」ための議論点や考える手がかりを求められているため,その周辺を言語化していくことは,僕自身にとっても挑戦である.

それにCoDesignの概要については,7月に行われたGKでの講演の際のスライドを公開してある.だから今回は,もう一歩踏み込んでデザインの分野ではあまり議論されていないことと接続してみようと頑張ってみた.デザインを開いていくために,人々の力はどのように発生するのか,そして育てられうるのかが,今回の講演の主な内容である.

スライドを公開しておきますのでご笑覧ください.例によって許諾を得てない画像等は一部カットしてあります.

 

 
あらためて見てみると,なんだかずいぶんと青臭い話になってしまった.浅野先生によると「響く人と響かない人に,はっきり分かれる話だね・・・」とのこと.もちろん人間そう簡単にいい方向ばかりに動機づけられるようにはできておらず,現実的には困難なことはよくわかっている.でも講演の中で取り上げた実話にあるように,相互に信頼しあえる社会になって欲しいな,と願いたい気持ちもあるわけで.
 
もう一つ「贈与」のことをずっと考えていて思うのが,こういったストーリーを狙ってデザインすると,受け取り方によっては非常に浅ましい印象にもなってしまうということ.しかしながら協働のデザインの裏で働いている心の集団志向性や,なんらかの利他性を伴うようなデザインは,そういった微妙な感情が生まれることを理解した上で,倫理面にも配慮しつつも,いずれそこに踏み込んで考えていかざるを得ないだろうとも思う.なぜなら,人類はずっと協働しながら生き延びてきたのであって,裏切られる悔しさよりも,他人と協力し合うことで得られる喜びやその成果の方がずっと大きいことを心のどこかで知っているはずだから.