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Kamihira_log at 10636

みえないものを、みる視点。

"フォーカスグループなんかしない"

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タイガーラボの所長のフェデリコ氏へのアポが取れたので,さっそく会いに行ってきた.彼に「デンマークで一体何を研究しているんだ?それにも興味がある」とメールで言われたので,ここぞとばかりに資料つくってプレゼンしてみた.ここ数日の突貫工事だったけど,急げばなんとかなるものだな.年末に悶々と考えている時には考えがまとまらなかったけど,締めきりは最大のインスピレーションだ.研究室でつくったタイプフェイス神経衰弱のカードゲームもプレゼントできてうれしい.

 

さて,タイガー(フライイングタイガーコペンハーゲン)は.世界中で展開しているが,他国では販売しているだけで,商品開発の最前線はここコペンハーゲンである.特にこの隣にある旗艦店とラボでは,"コペンハーゲンらしい"洗練された購買者のライフスタイルをスキャンし,ブランドを高めていくことに注力していると言っていいだろう.

 

あんまり時間がなくて細かいことまでは知れなかったが,彼が秋にヘッドに就任して以前のカフェに変わって新しくラボを立ち上げたこと,ラボは商品棚では見えない使い手の利用文脈やインテリアへの馴染み方を探るテストベッドとして機能させていること.大学やデザインスクールとのコラボを通して新しい可能性を検討していること.顧客の要求レベルが高い日本市場は彼らにとっても非常な大きな意味があること.そしてライフスタイルの提案の点で言えば.(コペンハーゲン含めたデンマークの人々の)デモクラティックなカルチャーをとても意識していること,など,いろんなことを教えてもらった.

 

その割に,ラボの奥の方でちょうど活発なミーティングしていたのでカスタマーを集めて意見聞き取りでもしているのかと思って聞いてみたら,単にスタッフたちのミーティングで.フォーカスグループはしない(≒意見なんか聞いても意味ない)と言い切っていたのは面白い.まあ近年のマーケティングでは当たり前のことだが,民主的なカルチャーを尊重することとと製品開発の意思決定を自分たちで主導することは決して矛盾する姿勢ではないわけで,その言葉をタイガーの中で聞くとなんだか説得力あるな.と思った.

 

リビングラボのことを考えている時に,偶然が重なってこれほどの企業のラボのヘッドがわざわざ時間とってくれるとは.本当に予測も出来ないことだ.また行く機会が有りますように.