Kamihira_log at 10636

みえないものを、みる視点。

Photo Documentation

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子供の通っている幼稚園がマメに活動記録をくれる。レッジョエミリア・アプローチの特長のひとつはドキュメンテーションだが、さすがに負担大きすぎるのか、幼稚園のなかにある大きなモニタで活動の様子を毎日の送り迎え時に見れるようになっているのと、それに加えてこういったプリントで記録を持ち帰れるようにする、というデジタルでの簡略化の工夫をしているようだ。

 

異邦人の保護者としては、全くの異文化の中ではたして彼がどんな毎日を送っているのか心配なので、こういった記録はとてもありがたい。写真によると言葉は全く通じなくても持ち前の陽気さでなんとかやっているようだ。だんだんおなじ組の子の名前も覚えてきたようで、夕食の時に教えてくれるようになった。この年齢だからこそ比較的抵抗も少なく一緒に遊べるのだろうし、タイミング的に良い時期で助かった。この記録は奴の宝物に決定だ。

 

それにしても、ここの幼稚園はわざわざ専属のスタッフをつけてまったく手加減せずにデンマーク語をつきっきりで学ばせてくれたり、孤立しないようにわざわざカリキュラムを変更したりしているようで、感謝の限り。打ち合わせ時に通訳してくれている方によると、全部の幼稚園がそうやってくれるというわけでは決してなく、ここのような神対応はとても珍しいらしい。(デンマーク語/日本語の通訳の費用も幼稚園のお金で賄っている)あまりにも申し訳ないので、他の子達にもちょっとでもいい影響あるといいのだが。

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用意してくれている「手話といっしょに学ぶデンマーク語」のプリント。外国から来た子供達も、こんなふうに言葉とジェスチャーで対応させていけば短期間で理解して少しづつ喋れるようになるらしい。(世界で一番難しいとの話の)デンマーク語の発音が上手とか褒められていたので、毎日いっしょに遊んでいるうちに本当にマスターしちゃうのだろうな。

 

くそう、俺は悲しいほど言葉で苦しんでいるのに・・・子供のスポンジのような吸収力が羨ましい。