先週のこと.秋になって同室だったNielsとLiesbethがベルギーに戻って寂しいなぁ,と思っていたら,Loneがいきなり研究者をふたり連れてきた.NassimとMichelはジョージアテック(ジョージア工科大)のプロフェッサーで,ITU IxDグループとの共同研究でしばらく滞在するとのこと.ジョージアテックといったらアメリカ屈指の名門工科大なんだが,そんな彼らも積極的に小さな国までやってきて研究したりしているのだな.
小柄なNassimだが,講演になるとふるまいから発するオーラも,研究内容の説得力も半端無かった.これがアメリカのレベルか,言い訳している場合じゃないな.
アメリカのような,北欧とはまたちがったカルチャーの中で参加型のデザインの活動を実践してるというのは非常に興味深いし,彼らの知見は日本にとっても参考になることも多いと思う.
短い滞在だけど,彼らがいろんな講義や議論でひっぱりだこになって充実しているのを見ると,言葉の壁の無さは羨ましい.二人ともとても気さくだし,遊びに来てよ,とは言ってくれたが,たぶん社交辞令だろうし,向こうにとっても何かメリットがあるような関係になるのは(今の僕の力では)難しい.
こちらにいると,会いたいな,と思うような活動をしている人が目の前に現れる機会というのは本当に多く,それはもしかして神様が与えてくれているのかもしれないけれども,そのチャンスを効果的に活かせていないのは本当に悔しい.言葉も実力も地道に積み重ねていくしかない,とは頭ではわかっているのだが.
Nassimの研究室
Michelの研究室