10月16日 (金)、スイスのバーゼルから、ドイツのフライブルグへ移動。といっても電車で40分。この日の午前中にフライブルグで情報デザイン事務所を開設されているフォルマーデザインを訪問する。入り口まで辿りついてみると、おお、まるでお城のような建物!内部も凄かった。
田嶋さんがドイツに移住されていつの間にかもう数年。やっとこちらでお話しできる機会をつくることができた。お互いに関心事が近いこともあり、ディスカッションも深められてとても楽しい時間だった。事前にお願いしていたドイツの事例もとても参考になって、感謝の限り。
田嶋さんはインフォグラフィックスを中心としたデザイナーで、グラフィックというツールを用いて、一貫してパブリックな場の問題解決に挑戦されている。
今はドイツに住み、子育てされながらも、日本にやってくる外国の方々にいかに日本で良い体験をしてもらうか、日本の価値を高めるかを考え続けているそうだ。外国人の目線をよく理解しているからこそ出来ることだし、同時に日本への愛がなければできないことである。
フォルマーデザインのお仕事から。ある外国人家族は国際カンファレンス等への参加を目的として訪日する。そういう場合には、子ども達や付き添いの家族はカンファレンスに参加しないで観光するわけだが、ホテル近くにある近場で楽しめる場所を知りたい、というニーズがあるそう。それらに応えるために情報を再編集して作られたマップ。利用者目線でコンテクストを熟考して、彼らが必要な情報にたどり着けるようによく整理して伝える手腕はさすがだ。
訪日外国人向けの東京ガイド本も販売されている。
訪日外国人向けの東京交通ガイドです。東京の複雑な交通システムを外国人観光客にも分かりやすいデザインで視認化し、各鉄道路線を詳しく紹介しています。都内主要スポットの地図や主要駅構内図も掲載しています。
路線図及び地図は日英併記で、外国人観光客に応対する日本人にも有用な一冊です。
こちらは訪日外国人向け路線図アプリ。
フライブルグは南ドイツの学園都市で、研究者や知識階層が多く住んでいることもあり、環境保護政策で世界的に知られている街である。歩いてみるとたしかに生活の質が高そうな街だった。あまりゆっくり観光できず残念だったが、トラムに揺られながら古い街並みをみることができた。
田嶋さん&Ansgarさん、お忙しいところ有り難うございました。