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みえないものを、みる視点。

【Give&Take】地元のお年寄りを集めたワークショップ

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6月16日(火)は、Give&TakeワークショップのPart2。先週はソーシャルワーカーで、今週は実際のデンマークのお年寄りを集めたワークショップ。先週とは対象者の客層が異なるので、あたりまえながら会場の雰囲気も全く違う。

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小さな3人ぐらいのグループになって、みんなで手分けしてプロトタイプを操作しながらサービスの説明をする。サービスの概要、登録の方法、投稿の方法など。UIデザイナー自ら操作している。

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けっこう良い反応のようだ。彼らのコメントを吸い上げながら記録していく。いろんなメンバーがファシリテータを勤めているが、Eva(CoDesignの大御所で王立デザインスコーレの教授)は話聞きながらポストイットに単位化しつつ、かつ即席で構造化していて、さすがにまとめるのがうまかった。

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写真で分かると思うが、デンマーク人はみんな議論が大好きだ。おばあちゃんたちはかなりはっきり発言しているのに、不思議とケンカにならない。

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お題のワークが終わり、だんだんとフリートークに近い感じで意見交換している。先週も思ったことが、これはワークショップという形式をとっているけれども、ほぼインタビューだ。言いっぱなしにはならないように、メンバーが手分けして映像・文字に記録をとっている。みんなFacebookのGroup機能をかなり使い込んでいるようで、既存サービスとどう棲み分けするのかなど、いろんな意見が出ているようだ。ここまででタイムアップで終了。

 

この日面白かったのは、お昼休みの時間に「スタッフで固まるな」という指示が出ていたこと。このあとの大事なフェーズに向けていいパートナーになってもらう(継続して参加してもらう)ために、個人的に仲良くなってお互いの信頼関係(ラポール)をつくるべし、ということだ。たしかにそのためには、本音で話せるランチトークの機会は重要。

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翌日。先週と今週のワークショップで得られたデータをもとに、 17(水)は早朝から午後で6時間のミーティング。彼らは英語で議事録を丁寧につくっているので、理解不足の身としては大変助かる。

オーストリアでも並行して同時に進めていくとのことで、今回のミーティングはウィーン工科大からも4名が参加して結構な人数である。いよいよ夏休みあけにはリビングラボだ。