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みえないものを、みる視点。

English Conversation Class

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英語力不足でなかなか同じリサーチグループのみなさんとの議論が成り立たない。そんなわけでスタッフに紹介してもらい、夜に週1回民間の英会話学校に参加することにした。授業料も思ったよりかなり安く、計算してみると1コマ50分あたり1500円ぐらい。

 

難易度は中くらいのコースで、50分を3コマ連続で1クラス16人。半分ぐらいがデンマーク人、それ以外は世界各国からバラバラ、年代もバラバラというメンツだ。自己紹介聞いているとみんな「なかなか英語で喋る機会がない」というのは共通してるみたいで、ほんのりとみんなの熱意を感じる。ヨーロッパ人はみんな英語喋れるような気がしていたけどそんなこともないんだな。

 

で、初回の授業が終わってみて、結論から言えばとても楽しかった。クラスの規模、グループの人数といい、アイスブレイクでのジクソー法っぽいやり方でみんなの知識を集約していくやりかたや、ディスカッションには、初対面でもアクティブに議論しやすい文化差の解釈の問題が埋め込まれていたりとか、これは良質なワークショップが終わった後の感じに似ている。なかなか心地よい疲労感だ。

 

おなじグループだったデンマーク人のおばちゃんがやたらと異邦人の僕に関心あるようで、「あなた日本人なの!キルケゴールの哲学が日本人に受けているのは、ああいうメランコリックな考え方に両国で似ているところがあるからだと思うが、あなたはどう思う?」「グルントヴィを熱心に信奉している人がいるのも面白いわね」「日本人は無宗教と言われるが私が聞くところによると1945年に(以下略」・・・と質問攻めにされて嬉しかった。ところでこのおばちゃん何者だ。英会話でグルントヴィの話になるなんて思わないよ。

 

こういった異文化での議論の体験をすると、つくづく、自国の外にでれば自国のことを説明する責任があるというのを痛感する。立ち位置を変えることで気付かなかった自分の姿が見えてくるというのは真理だ。

大学ではデンマークの20代の若者と話せるが、ここでは年配の人達とも知り合いになれそうで、念願だった街の人々との接点が増えた。これでインタビューができそうだ。もうすこし日が長くなったら、授業後にカフェでお茶でもしてみたい。