Kamihira_log at 10636

みえないものを、みる視点。

Børnehuset

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金曜午前中は、こどもの慣らし保育が1週間経過して、両親+担任2名+園長のミーティング。幼稚園については、最初は、雪の日も風の日もひたすら毎日森の中に探検に行き自発性や創造性を養う「森の幼稚園」を狙っていたのだけど、なんと、家のすぐ近くにレッジョ・エミリア・アプローチを取り入れている統合型施設(保育園+幼稚園)があって、見学行ってみてそこに即決した。アルネ・ヤコブセンにゆかりの深い場所だけあって、建物も彼の設計らしい。

www.roomie.jp

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こどもたちが熱心に造形工作をしている。

上の子の担任は実際にイタリアのレッジョエミリアで、ペタゴジスタとアトリエリスタの両方を修行したそうで、僕が面談で「イタリア生まれの教育思想を、どうデンマークの社会風土に適応させているかにとても興味がある」と一生懸命語ったら(力をいれるところが間違っている気がするがw)、向こうも喜んでくれた。子供が何をしているかをドキュメントして保護者に写真のプリントまでくれるところは珍しいらしい。そして我々のような異邦人に対して、人員増強までして対応してくれるようで感謝の限り。

そして二人入れたら上の子の月謝が半額になった(デンマークは学校教育無料だが、残念なことに幼稚園は無料ではない・涙)。

 

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工作室を外から。

 

デンマーク語が喋れない子供がいきなりクラスにやって来たことで、迷惑をかけるだろうな、と思っていたが、幼稚園によると、すかさずそういった身近な出来事がみんなの討論のネタになるそう。

「みんなも外国で言葉使えないときどんな気持ちになるかな—」「なぜ同じ言葉を話せない子を仲間として扱うことが大事なのかな—」と、自分事に変えてクラスメイトとして何をすべきかを議論させるんだそうだ。観察していると日本みたいに秩序だっていないし、みんなフリーダムだけど、そういうところはさすがに幼少の頃から自分の感情と切り離して自分たちの国はどんな社会であるべきかのディスカッションを叩き込まれる民主主義の国だけあるな、と思った。

 

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お誕生会にあげるTシャツをみんなで寄せ書きをしているらしい。みんなで楽しそうに書き加えている。

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下の子も同じ保育園の1歳児クラスに入った。このクラスはみんな幼くて癒される。

 

デンマークの子達はかわいいです。