Kamihira_log at 10636

みえないものを、みる視点。

トーク番組風グループインタビュー

f:id:peru:20180605082518j:plain

5月末から2年生のインタラクションデザイン基礎演習の最終課題「2020東京オリンピックパラリンピックのためのデザイン提案」が始まっている.昨年までのかわさきコンフィズリーからバージョンアップさせた新しい課題である.今学生達がリサーチに取り組んでいるところで,6/4(月)はインプットの一環としてちょっと変わった企画を行ってみた.

 

外国にルーツのある人々をお招きしていろいろ聞き込むという企画で,僕のクラスではアメリカ人のジョセフ(僕の向かいの研究室の言語学者),上海大からの長期留学中のLさん(履修生なのにステージにあげられている),ミャンマーからシー氏,ミャッ氏(スパイスワークス社)がゲストに来てくれた.学生達は班ごとに手分けして質問していくということで要するに彼らを囲んだグループインタビューなのだが,まあ普通にやってもかしこまってしまって,盛りあがらないことは明らかだろう.なによりぼくが面白くない.

 

そこで,メイン司会者の徹子役とサブ司会者の中居くん役をイメージして「徹子の部屋」風のトーク番組をみんなで運営する,という仕掛けを演出してみた.もちろんあの「トゥールル・・・」のオープニング曲つきである. 結果的にこの演出はなかなか盛りあがった.教科書通りのグループインタビューをやるのではなく,目的の聞き込みを深掘りしていくために,型を「崩してみる」,「知っているたとえを使う」という試みは大事だと改めて気付く.

 

まあ,写真でみてもショボイ記者会見でしかないな・・・.もっとソファとか花とか用意しないとビジュアルはそれっぽくはならない.

 

f:id:peru:20180605111629j:plain

ゲストへの質問項目は事前にカードを作ってみた.去年の視点万華鏡と同じようなプロセスでつくられている. 今年のデザインはSAのKさんによるもの.

 

f:id:peru:20180605082453j:plain

この日に来てくれたシー君は,僕が審査協力したミャンマーのコンペ,WIT AWARDのグランプリ受賞者.今回の訪問はその副賞のジャパンツアーの一環でもある.彼はこのコンペにおいてデザインで賞をもらったわけだけど,実はコンピュータサイエンスを学ぶ学生だという・・・.学生達に受賞作品と技術デモの二つを学生向けにプレゼンしてくれた.できる人はなんでもできるのだね.