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みえないものを、みる視点。

『Designing for Service』の翻訳出版プロジェクトがスタート

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 イギリスで今年の2月に出版された『Designing for Service』の翻訳出版をめざすクラウドファンディングのプロジェクトが動いているようだ.この本はServDesというサービスデザインを研究している欧州の研究コミュニティが中心になってまとめたもので,いわゆる現場向けの方法論ではなくて新しいデザイン領域としてのサービスやそのあり方を言語化することに焦点を当てている.僕はスウェーデンで会ったMalmo大のanNaが「寄稿したよ」と出版直後にFacebookで紹介していて知って,すぐ,Facebookページで日本人向けに紹介した.

 

アカデミア発のものなので,内容があまりキャッチーじゃないと思われるかもしれないが,サービスデザインの今後に示唆を与えるとても良い本だと思う.こういったちゃんとしたデザイン研究の本を日本語にする取り組みはすばらしいので応援したい.

 

北欧型CoDesignという意味では,anNaとmetteによるFabrikkenを実験場にしたInfrastructuringの概念や実践は必見.またデザイン理論という意味では,3章の「Designing vs Designer:どのように組織的なデザインの物語をデザイナー(という専門的職能)からデザインすること自体に焦点を移すか」の章もとても興味深い.

 

なぜかあまり関心を持たれていないみたいなので,微力ながらここでも宣伝に協力してみる.

 

下記プロジェクトページを参照.

greenfunding.jp