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みえないものを、みる視点。

35年ぶりのラジオ体操

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こどもたちが夏休みに入り、近所のラジオ体操に行き始めたとのことで、僕もちょっと早起きしていっしょに参加してみた。いつでもどこでも体操の音楽はかけられるようになった現在でも、地域の人達がNHKラジオの時間に合わせてあつまって一斉に体操するという不思議な風習は生き残っているのだ。不便な制約に縛られることでコミュニティが生まれるのが面白いところ。会場は近所の神社で、けっこう親子で参加している人達も多い。

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終わるとみんなスタンプに一列。どうってことない仕組みだけど、スタンプが続くとなんだか嬉しいんだよね。

 

さて、このラジオ体操にわざわざ参加したのは、実は個人的なリサーチである。ここのラジオ体操は、なんと「こども食堂」との併催なのである。他でやっているところはない珍しい企画だそうで、ラジオ体操の後に参加した子ども達は、無料でおにぎりとお味噌汁の朝ご飯を食べることが出来る。

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とても人気のようで、おにぎりは速攻で無くなり、鍋いっぱいの味噌汁もみんなおかわりしているうちにあっという間に空になってしまった。

準備などはとなりの居酒屋が中心になって料理して提供しているそう。長期になるとボランティアベースの活動は経済的にも労働的にもかなりの負担だと思うが、夏休みの7/25-8/5の2週間限定ということで、なんとか持続できるラインを探っているようだ。

 

それもしてもラジオ体操とこども食堂をくっつけるというのは、なかなか思い付きにくい面白いアイデアだと思う。考えてみればこのふたつは結構相性は良い。夏休みはどうしても子ども達の生活は乱れがちだし、学校がないと孤立しがちな子供も多いそうなので、たいへん素晴らしい活動だと思うし、応援したい。

 

僕自身は30数年ぶりにラジオ体操に参加した賀、早起きしてちょっと運動すると、すこぶる午前中の体調がよいことを知った。もっと運動が必要だ。

 

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帰りにみつけたバス停に並ぶ椅子。なんだこれ。これに座って待つのだろうか?