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Kamihira_log at 10636

みえないものを、みる視点。

かたちから入る方法

デザイン教育 グラフィックデザイン

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PBLの勉強会で写真を整理していたら、今年の2年生の演習の荷物棚の写真を見つけた。チームごとに割り振られた棚の前に貼ってあるポスターは、「チームフラッグ」と僕が勝手に呼んでいる簡単なワークによるものである。

 

チームが作られても最初のうちは学生達はなかなか打ち解けにくい。そこで学期の最初の週、チーム結成直後にアイスブレイクのために出している課題である。映画「七人の侍」を参考に、全員で統一ビジュアルを考える。そして一人一人別々に撮影してPhotoshopで合成する。それほど時間はかからないので初対面同士でもわりと和やかに進めることができる。

 

今風の言い方をすれば、バンドの「アー写」というやつに近いのだけど、計画的に同じ画面に配置されると不思議とみんな役割を持つ仲間に見えてきて、繰り返し見ているうちにそのヴィジュアルはいつのまにか自分たちが集う「旗印」の役割をもつようになる。

 

また、こんな風に1箇所にまとめて掲示して共有することで、全員の写真名簿にもなり、名前と所属チームを覚えられる。そして演習全体での一体感も醸し出される。外から見ている人達だけでなく、自分たちも実際にはそんなことなかったとしても、眺めているうちに「おお、なんだか楽しそうなチームに見える・・・」と錯覚してくるという、かたちから入る方法だ。

 

元ネタは、2010年にアラスカのスーパーマーケットで見たスタッフ表。機嫌悪そうなおばさんまで一体化して燃えているように見える。

グラフィックの力っては、けっこう凄い。

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Fairbanks, Alaska, USA 2010.09