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みえないものを、みる視点。

こどものドローイングからリアルな建築へ

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www.dezeen.com

 

デザイン&建築関係のメディアdezeenで,数日前の記事が面白かった.コペンハーゲンの建築事務所のCOBEがこどものドローイングをもとに幼稚園を設計したという話.

"We have worked to create a simple expression, as a caricature of how a child might draw a house,"said architect Dan Stubbergaard.

 とあるので,参加型というよりは建築家のインスピレーションの一部に取り入れたということなんだろうと思うけど,子供たちが描く家らしい家にみえるようにするために,徹底的にこだわっているのが面白い.そして記事中の写真に示されているように有無を言わせないほどの美しさがあるということは.そこに我々の感じる本質的なことが表されているということでもある.名目上の"参加"ではなくて,デザイナーの創造性を広げるこんな相互作用はもっといろんな可能性あるんじゃないか.と思った.

 

インタビューにもあるように,たしかにこどものスケールを考えれば彼らが親しめる大きさというのは普通の街の建築よりももっと小さいはずで.実際こどもは狭い場所を探検するのが大好きだ.この建物の中にあちこちにシンボル的な「家の中の家」がはりめぐらされているのは秘密基地らしさを演出していて大人でもワクワクしてしまう.毎日遊ぶなかで子ども達の中にはいろんな物語が生まれそうだ.

 

ところで,これどこかで見たな・・・・と思ったら先日フレゼリクスベアで高齢者との散歩の時に見た建物か.

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うん,間違いない.

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たしかに通りがかりに見ただけで,シンプルな形状が異彩を放ってて美しかったので「こんなものが普通に建っているのか!」と驚いて撮影したのだった.

 

COBEは2回ほどお邪魔させていただいたが,斬新なプロジェクトをたくさん手がけている.

 

kmhr.hatenablog.com

 

元COBEの日本人建築家.加藤さんインタビュー.

 

epmk.net