先日，メルセデスベンツがITUでカンファレンスを開催していて，最新テクノロジーのレーダーセーフティパッケージを搭載した車体の展示をしていた．参加したわけじゃないので詳細はわからないけども，テーマは今世界各国で熱い競争になっている自動運転で，それに向けて開発者の人材獲得or業務提携のための機会を探るためと推測される．わざわざ南ドイツからやってくるぐらいだから相当真剣なのだろう．
ITUはデンマークでは数少ないIT関係の拠点なのでヨーロッパのトレンドを時々垣間見ることがあるが，まあそれは傍観に近い感覚だ．それよりもっと複雑なのが日本の有力大学がグローバル化を進める中で共同研究や提携のために活発に動いていることを知ること．しばしばヨーロッパの側から「○○大学とこんど一緒にプロジェクトやるんだ」とか「○○大から打診があってね」と聞かされるのはなかなか焦らされる．これらは日本に居るときにはあまり耳に入らないことだし．自分たちのドメスティックな立ち位置を否が応でも突きつけられる気がして，なかなか歯がゆい．
国際的に活動すればいいってもんじゃないってのは当たり前だが，知らない方が幸せなことはたくさんある．
