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Kamihira_log at 10636

みえないものを、みる視点。

「壁」を越えて見えてくるもの

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ベルリンが壁に囲まれた街であることを知ったのは中学か高校の時だっただろうか.ちょうどその頃,冷戦が終わり東側の国が激動しているというニュースをよくやっていたが,世界情勢にまったく関心がなかったせいでなぜ現代の街に壁があるのかすらよく分かってなかった.

 

でも今週はベルリンの壁について調べまくってしまった.強烈な知識欲が湧いてきたのは自分でも不思議である.自分が移動することによって「知りたいこと」が変わるというのは本当で,自分が遮断している"壁"を越えて実際に足を運んでみることは.それをきっかけに自分の中の何かが変わるのだと知った.

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DDRミュージアムにて見た壁と模型.グラフィティがあり舗道もある西側の平和さに比べて東側の無人地帯や監視塔は異様である.

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DDRというのは東ドイツのことで,このミュージアムは東ドイツの人々の当時の生活について紹介している.写真は東ドイツの皆さんの住居の模型.もっと悲惨なのかと思ってたけど以外と近代化されていたんだな.ちなみに座っているお姉さんはマネキンではない.

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ここの展示はインタラクティブミュージアムを名乗っているだけあって,展示方法は体験できることに拘っていて,想像より何倍も面白かった.

 

www.ddr-museum.de

 

 

issuu.com

DDRミュージアムで漫画を入手した.実話ベースでの5つの記録が収録されている.絵柄含めて大変重く,彼らの心の叫びが聞こえてくるようだ. サンプルがネットでも読める.

www.avant-verlag.de

 

壁に妙に惹きつけられたのは,街をぐるりと囲ってしまう,というあまりにも原始的な方法だからか.もとはと言えば東ドイツの国の中にある西ベルリンという飛び地が出来たことに起因する問題だったわけだけど,武力衝突の果ての強引な領土分割,その上での人々の流出防止という強引なソリューションに思わず言葉を失う.そんな荒唐無稽な意思決定が僕らの今生きている時代とそんな遠くない時代に行われたことがなかなか信じられない.

 

ともあれ,過去ではなく現在を見てみれば,ベルリンはようやく街の開発も一段落し,新規ビジネスを育成するためのファンド資金が大量に流入しているらしい,異なるカルチャーの潮流がぶつかる場所にはクリエイティビティが生まれるという定石通り,今たいへんエネルギーに溢れた状態にあることはよく伝わってきた.街が巨大すぎてとても満足できるほど見れなかったので,また行ける機会が有るといいのだけど.

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 壁からの突破を試みる1歳児.うおー.