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みえないものを、みる視点。

ポルト市(ポルトガル)のVIがすばらしい

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youtu.be

 

TRADERS Projectの飲み会の時にポルトガル人から教えてもらったポルト市のビジュアル・アイデンティティが興味深かった.シンプルな図形の組み合わせで,パターンとして組み合わせて展開できる.

 

For each citizen Porto represents a different thing. If you ask someone “What is your Porto?” the number of answers is endless. We felt like we needed to give each citizen their own Porto. We needed to show all the cities that exist in this one territory.
Thus it became clear to us that Porto needed to be much more than a single icon, much more than a single logo. It needed complexity. It needed life. It needed stories. It needed personality.

 

(このVI計画は)それぞれの市民にとってのポルト市は異なることを表現している.もしあなたがだれかに「あなたにとってのポルトは,何ですか?」と訪ねるとすると,その答えは無限である.我々はそれぞれの市民が独自のポルト市を思い浮かべることが必要で,その市の領域に存在するもの全てを見せることが必要だと感じた.そして,ポルト市においては,単一のロゴや単一のアイコンよりもはるかに多くのこと,すなわち「複雑性」を,「それぞれの人生」を,「それぞれのストーリー」を,「それぞれの個性」を,映すものが要ることが明らかになった.

 

なるほどな. 街はそもそも多様性に富むものなのでそういうソリューションを提案するのはわりとみんな考えそうな気がするが,タイルというメタファのチョイスも,すっきりした青と白の色合いもポルトガルの街っぽくて,地域の独自性はよく表現されていると思う.

 

それにしても某エンブレム問題で推していた「展開性」ってコンセプトは,もうこのレベルで1年まえに実装されていたことに驚いた.そして某首都のVIも,この例ぐらい地域色を表現できないものか.

 

www.underconsideration.com

 

 

デザイン:White Studio

Porto - White Studio