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みえないものを、みる視点。

全てがデザイン:ヴィトラデザインミュージアムのバウハウス展より

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10/15日(木)。ヴィトラデザインミュージアムで開催中のバウハウス展を見学。今回のルートからかなり外れているのでバウハウス資料館への見学は断念したのだけど、偶然にもヴィトラデザインミュージアムに立ち寄った際に展覧会を開催しているとは、なんという偶然。それにしても建物が凄い!(フランク・ゲーリーの建築)

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バウハウスの展示は何度も見てみるが、キュレータがどう情報を見せるかで展示内容は同じでも文脈が全く変わってくるのが面白い。

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バウハウスは、モダンデザインの源流として位置づけられているけれども、ただの歴史ではなくて、近年盛んになっている、「Social Design」「Design Thinking」「Open design」などの視点から彼らの運動を解釈していくというもの。だからこそ「それら全てがデザイン」と題されている。これは見れてよかった。

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一番感銘を受けたのがこのイラストレーション。かなりマイナーな資料だと思うが、ワイマールの街におけるいくつかのコミュニティの関係性を可視化しているようだ。(どなたかドイツ語読める方、解説お願いします!)ワイマール時代ってバウハウス初期でたぶんまだ知名度も実績も少ない頃。そして当時のワイマールは第一次世界大戦後のものすごいインフレで、学生もマイスターも生活していくのに問題が山積みだった。そんな中で彼らはマニフェストを発信したり出版したり、学問のための学問ではなくて、それを街の問題解決や毎日の生活をデザインするために使おうとした、という。(英語のパネル解説より)

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たくさんのデザイナーや建築家たちのコメントが貼ってあった。バウハウスは単なる態度以上の存在で、彼らの考え方ややりかたはいまだに大きな影響を与えたと。

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ヴィトラデザインミュージアムの建築群は大変素晴らしい。これはヘルツォーク&ド・ムーロンによるヴィトラハウス。

 

■行き方

バーゼル中央駅からのトラムに乗ってClaraplatz駅下車。次に、そのすぐ横にある教会前のバス停から、ドイツ方面の55番バスで20分ほど。vitra前バス停で下車、すぐ目の前。約30分に一本しかおらず、近郊バスと違って電光掲示板に到着予定がでないので注意。チケットは乗車時に現金で買える。

Vitra Design Museum: Information

 

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