Kamihira_log at 10636

みえないものを、みる視点。

コペンハーゲンの"134号線"

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たまには日記らしいことも。先日お会いした日本人の方から、うちの近所のStrandvejenの話になり、「あの辺は湘南ぽいよね、あの海が見えてくるところが国道134号線で。ついでにサザン世代なので頭の中で"希望の轍"とか、そんな歌が流れてくる」というようなことを聞いた。あんまり意識したことなかったが、そういうイメージに近い場所かもしれない。エボシラインのかわりにミドルグリン(洋上風力発電所)が見えるけど。

個人的には「左にカーブを曲がると、光る海が見えてくる、僕は思う、この瞬間は続くと、いつまでも♪」(小沢健二:さよならなんて云えないよ)の方が近いな。

 

「10代で口ずさんだ歌を、人は一生、口ずさむ」というのはウォークマンの名コピーだが、同じ景色を見ていても、世代や染まってきたカルチャーによって想起されるものは全く違う。若い頃の経験というのはその後の景色の見え方まで左右するということだ。

 

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夏の間はこの近辺は涼しくて最高だったけど、だんだん風がつめたくなって急速に冬に向かいつつある。この公園はスウェーデンの方角(水平線の向こう)に向かって大砲を設置してあるというジョークなんだか本気なんだかわからない展示物があって面白かったが、そろそろ芝生も枯れてしまう。

 

今朝は、この通りを通って自転車で銀行まで行ってきた。デンマークではメディア税というものがあって、テレビやラジオの視聴にも税金がかかる。窓口で支払う際に「テレビないし、払いたくないんだけど」とおそるおそる聞いてみたら、モバイルフォンや自宅でインターネットは繋いでいるんだろ?それも含まれる。全員払わなきゃダメだ」と怒られた。そもそもプロバイダの契約情報をもとに納付状が送付されてきたわけで、マイナンバー制度というのは悪い言い逃れができないものだ、と思った。日本もそうなるらしいね。