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Kamihira_log at 10636

みえないものを、みる視点。

BYHAVEN 2200:人々がシェアするための都市型菜園

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先日お会いしたSさん親子に教えてもらったNørrebropaken内にあるBYHAVEN2200。16(日)に上の子と二人で行って来た。公園に遊びに行くことをダシにしてちゃっかり調査に行くのである。

簡単に説明すると、ここはコミュニティガーデンで、希望すれば区画を借りてだれでも野菜をつくれる場所である。地域の人と人の関係をつくり出すことを目的として3年ほど前に設置されたらしい。

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いろいろと英語で説明書きがあって、背景を理解することができた。

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なぜか本のシェアも行われている。小屋も全部手作りだ。

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畑はだれでも借りれるのだけど、唯一の約束事として、収穫された野菜は「みんなでシェアして食べよう」という約束事があるらしい。地元民のSさんの娘さん曰く、厳密に守らなければ成らない"規約"というわけではなく、みんなで分かち合おうよ、という希望を言っているぐらいのものらしいが。でも、それを受けて収穫した野菜をつかってバーベキューパーティなどが楽しく行われているようだ。

 

なお、当初はこんなにきれいだったらしいが、長い日光で野菜も雑草ものびのび育っており、緑が濃い。

 

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最近設置されたらしいミツバチの家。たくさんのミツバチが元気に舞っておる。

 

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 しいたけとマッシュルームの木。

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 おじさんたちが真っ昼間からビール飲みながらたむろっていたので、割り込んでいろいろ聞いてみた。外国人でも借りれるらしいこと。3年ほど前にできたことなど。毎週水曜に活動しているそうで、興味あるならそれに来い、と言われたので、「仕事って何しているのですか?」と聞くと「うん、実に良い質問だ!とくに何もしないで語り合っている!」と教えてくれた。まあ、でもそれが大事なのだろうし、地元の人のゆるい繋がりができる場にはなっているのだろうな。看板からはちょっとクリスチャニア地区にも似た、コミューンっぽい印象を受けたが、特に政治的な運動はないらしい。

 

実はこの菜園に興味もったのは、日本に居るときに正反対の事例を身近で見たからである 。他でもない自分の住んでいたマンションには、立派な区画菜園が用意されていた。そして畑作りに関心がある人が集まって、園芸サークルが立ち上がった。しかしながら規約で「収穫物は、特定のコミュニティのものではなく、住民全員の所有物である」という一文があり、総会で承認とらないと変更もできなかった。結局、手間暇かけて育てても自分たちにはまったくメリットがないという風にみんな解釈してしまい、サークルのメンバー全員がぶち切れてサークルは解散した。みんな「関わりたくない」という気持ちだけがすくすくと育ち、その成果物として雑草がたくさん生えている。

 

マンションの菜園も交流の場をねらってつくられたはずで、BYHAVENと同じようなことを目指していると思うのだ。でも厳しく約束事を決めても参加したくなるわけではないし、人が集まって持続していくような運用を目指すためには、BYHAVENに見られるような「窮屈さを感じさせない言い方」や「楽しさの痕跡が外から見えること」や「排他的にならないウェルカムな態度」といったことが大事なのだなぁ、と気付かされる。今流行のラボなどのコミュニティスペースづくりも全く同じだね。

 

faelleshaver.dk