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みえないものを、みる視点。

手間暇かけることでうまれる価値:スウェーデン・ルンド大学の「TOMORROW COLLECTIVE」展より

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8月8日(土)、スウェーデンのmalmoに家族で遊びに行った。malmoはスウェーデン南端の街で、コペンハーゲン中央駅から電車で30分。隣国と言うより隣街感覚である。偶然立ち寄ったギャラリーで、ルンド大学のプロダクトデザイン専攻修士課程の学生達の発表会を行っていたので見学する。

 

「TOMORROW COLLECTIVE」というテーマで、「過去にインスパイアされ、未来に生きるためのプロダクトをデザインする」という課題。成果物として、一風変わったプロダクトが並んでいる。例えば、自力でいろんな植物からオイルを絞る機器、自力歯磨き粉調剤機、木を転がして使うアイロン・・・、など。ウェブサイトが良くできていて、全作品の解説と映像も掲載されているので詳細はそちらに譲るが、作品はどれもよく考えて作られており、仕上げも美しい。さすが大学院生、レベル高い。

 

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ローカルな材料からつくる香水作成機。やたらと化学っぽいのは小さな秘密研究所のそれっぽさを演出するためだろう。

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説明によると、大量生産される工業製品ではなく、身の回りの自然を捕まえることが狙いで、庭に咲いている花、道ばたのアスファルトの割れ目に生えている草、などの身近な材料からローカルな香水を作ることができる道具だそうだ。香りのルーツが見える、その物語込みで味わうと言うことだろう。レシピやカードなども用意されていた。

 

 

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一番美しかったsomething sweets. 季節ごとの素材をつかってペロペロキャンディを自作する装置。

Over the years we have lost our appreciation for candy. What used to be a luxurious treat, now ended up being a folks disease. If you look at the backside of one of the nowadays brightly colored plastic candy bags, you will find a longlisted collection of ingredients you probably never heard of before.
The Tomorrow Collective is about exploring ways of enabling us to live a sustainable life in the future. Inspired by past knowledge of how to grow, make and be, their projects present concepts for modern tools and systems that can be used in a cyclic sense, within private homes or to share in smaller communities.

With “Something Sweet” made by The Tomorrow Collective, the recipe of nowadays candy has changed to locally found ingredients with a taste of season. This little candy factory provides tools, moulds and storage to inspire people to get out in nature, find ingredients and produce their own seasonal sweets.

SOMETHING SWEET by THE TOMORROW COLLECTIVE | THIS IS MY SUIT

 

過去には当たり前だったものづくりを再解釈して、逆に手作りのプロセスの手間暇を味わおうということが未来のエクスペリエンスになるはず、というのは共感する。 自分が材料から変換したストーリーや手間暇無しには思い入れは生まれない。どれも全く電気をつかわないことに挑戦しているのもナイス。

 

全部の作品にスウェーデンの若者達が考える、さりげない「未来」の思想が行き渡っていて、コンセプトがよく伝わるよい展示会だった。

 

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このForm/design CenterというギャラリーはMalmoを中心に若手デザイナーの発表の場とコミュニティになっている。中の雰囲気も素晴らしかった。

 

design-milk.com