Kamihira_log at 10636

みえないものを、みる視点。

右側通行を暗示する

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写真を整理していたら忘れていた記録をいろいろと見つけた。6月にKoldingに行った時の早朝の商店街で、通りを斜めに横切るようにストライプが入れられている。

 

これと似た風景を、ふと思い出す。

最寄り駅から大学までの通学路を道幅一杯に広がってぞろぞろと歩くうちの大学の学生達。貼り紙や看板で右側通行するように指示もあるし、警備員が毎日怒鳴るわけだけど、いっこうに事情は変わらない。それをなんとか行動を自然にかえられないものか・・・と10年前のプロジェクトの学生達(NE16)が考えたのが、道路上のこんなサブリミナル的な視覚効果である。道路に斜線を示してあれば、こちらから向こうに行く人はいつのまにか右側に寄って、向こうから来る人は左側(向こうからは右側)に寄るのではないか・・・、というアイデアを検証するために、通学時間に実験したのだ。学生達は自分たちで警察にいって許可もらったりして頑張っていたな。

 

デンマークの小さな街で見たこの商店街の斜線がどういう意味なのかは、聞いた訳じゃないので本当のところはわからない。ただ自分の経験と繋がったこともあり、無人の商店街にそんな気付かれにくい仕掛けの意味が浮かび上がって見えた。