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みえないものを、みる視点。

オブザベーション

学びの場を観察する

5月某日.研究室の学生達と,フィールドワークとして神奈川県立の某高校を訪問.高校1年生の情報の授業を見学し,担当のY先生とディスカッションした.高校の情報の授業と言えばOffice系のアプリケーションの操作程度という印象を持つ方も多いかも知れないが…

「コロンブスの卵」的なテーマパーク

先日,妻が招待券をゲットしたので豊洲のキッザニアに行ってきた.平日の夕方ということもあって割と空いている.ここは子持ちでない限り来ないところなので,僕はオープンから10年経って初めて来る機会が出来たのだが,以前噂に聞いた通りに「よく出来てい…

雑草による花壇を見て考えた

子供といっしょに歩いて居る時、ナガミヒナゲシがあちこちに繁殖しまくっていることに二人で気がついて、"悪い植物"の話になった。 「このお花はなぜ悪いの?」という小1の素朴な質問に、善い奴・悪い奴を人間の都合で勝手に決めるのはなんだか思考停止な気…

防犯装置としての隣人

この記事をお読みのみなさんに質問です。あなたは、日本の都市部のスタバでパソコンを広げて、たくさんのメールに返事してる最中に、ふとトイレに行きたくなったとします。さて、このような状況になった時、どうしますか? 1)そのまま放置して行く 2)怖…

他者が手助けすることでまわる仕組み

最近書いていて面白いのは「オブザベーション」カテゴリである。オブザベーション(観察)はあたりまえのものごとを微細に見てデザインの発想源にするトレーニングとして知られているが、僕の場合は特に現象の背後にある「見えない因果関係」を見いだすこと…

正月エクスペリエンスの抜け殻

4日の朝、マンションのゴミ捨て場に入って、見たこともないようなゴミの量が溢れていて、実にびっくりした。比較対象として息子(120cm)を入れてみる。うちは大規模な集合住宅ではあるのだが、たった年始の数日でここまでゴミが出るものとは。 いうまでもなく…

主観的な感覚を計測する

某大学病院の小児病棟にて.ベッドからナースコールで呼び出して「痛い,痛い」と訴える子供の患者と看護師さんがこのスケールを用いてやりとりしているのを見て,たいへん興味深かった. 痛みってのは主観的な感覚で他者には理解しえない.それをおおまかに…

ブリコルールの創造性

自宅マンションは、子育て世帯がとても多いところなので、ゴミ捨て場には大量に粉ミルクの空き缶が捨てられている。掃除のおじさんたちは、その缶を再利用して掃除用具の収納をつくっている。同じブランドで揃えることで統一感を出しているのにセンスを感じ…

近所で発見した参加型デザイン事例

先日、下の子がお気に入りの近所の小さな公園に行った。昨年の10月に作られたばかりの新しい公園である。 適当に遊ばせてベンチに座っていたら、おや、ベンチの背板にメッセージプレートが埋め込まれているのを発見。このベンチは寄付されたもので、どうやら…

階段のへりを掴め

授業終わりに学生達に頼んで、階段をおりるところをビデオ撮影した。 階段を下りるとき、爪先が階段のへりからはみ出していることとは普通は意識されない。我々は目で一段したの段差の見当をつけながら、階段のへりを掴みながら歩いているのだ。これは注意し…

見知らぬ人にお願いする、という行為

先日、子供を連れて行った藤子F不二雄ミュージアムの屋上にて。 アニメでおなじみの土管の前でドラえもんと記念撮影するための列が伸びているのだが、みんな後ろの見知らぬ人にカメラを渡してシャッター押すのをお願いしている。誰かに頼まれて自分がまずや…

廃棄物専門スーパーWeFoodでの顧客体験を考えた話

先週のこと、世界初の廃棄物専門スーパーマーケットwefoodが大学の近くにオープンした。いわゆる賞味期限間近のものを格安で仕入れるディスカウントストアとは違って、「廃棄物」扱いになった品物を提携先から寄付してもらって売る、という世界初の試みらし…

銃撃テロから一年

コペンハーゲン市中央図書館の向かいにあるユダヤ礼拝堂にて。2月14日は、連続銃撃テロから一周した日。どのくらい関連があったのかはわからないけど、ここでも同日に銃撃事件があり、犯人が死亡している。たくさんの花が捧げられていた。 賑やかな通りもす…

遠い遠い出口

中央駅近くに行った際に,受刑者たちによるカフェ,CafeExitを再び訪問してみた. 昨年の秋に一回訪問したものの,ちゃんと話聞けなかったことが心残りだったのだ. kmhr.hatenablog.com ここはカフェでありながらコーヒー無料だ.見るからにカタギではない…

「ズレ」をデザインする

バスや電車の座席付近で展開されているDet er go stil(それがクール)というシリーズが面白い. 上のステッカーには,「ペットを乗せるのは歓迎だけど,床に座らせるかバッグの中にいれてくださいね」と書いてある.文章はわかるが,なぜピクトグラムが恐竜な…

真冬に楽しく過ごせる快適な空間:ロスキレ図書館にて

日曜日に,家族でコペンハーゲン近郊にあるロスキレという街を訪問してきた.ロスキレは人口5万人ぐらいの街でコペンハーゲン中央駅から特急で20分ぐらい.15世紀まではデンマークの都だったそうで,世界遺産のロスキレ大聖堂にはデンマークの歴代の王様達…

日常風景に魅入る体験

DTUに行く途中にてくてくとLynbyの街を歩いていたら,ある民家の前で足がとまった. 窓枠と庭木のグリーン,壁と茅葺き屋根の上の雪のスノーホワイト.と色彩を揃えつつも,枯れた蔓を窓の周囲にデコレーションしてアクセントにしている.冷たい空気の中で太…

仮囲いを楽しくするPart2

「仮囲いを楽しくする」の第2弾. オフィスに行く途中に経由するメトロのDR Byen駅は開発途中で大規模な工事中なのだけど,不思議な仮囲いが目に留まった.iPhoneで撮影してみた. 風に反応するオプティカルな仮囲いというのは面白い.単純な仕掛けなのに,…

図書館の意味を再考した日

英国の大学院に留学中のS先生がコペンハーゲンに来られて,いくつかの図書館を一緒に回る機会が有った.僕自身,普段週に1回ぐらいはどこかの図書館を利用してるが,基本的にオフィスだとだらけがちな午後に執筆に気分転換して集中するための利用なので.あ…

日本語喫茶に行く

瀬川君にお願いして,コペンハーゲン大の日本語喫茶(KU Japanstudier Café)に連れて行ってもらってきた.コペンハーゲン大のAmagerキャンパスはとても近くてITUとほぼ同じ敷地にあるので,僕のオフィスとこの会場はいくつか建物を移動するぐらいの距離なの…

もの作りカルチャーとしてのクリスマス

12月の時期のクリスマスマーケットは,ベルリンも華やかだったが.コペンハーゲンも負けてない.街のあちこちに小さなお店が建ち並び,みんな楽しそうに買い物している.日本に居るときは「みんな浮かれやがって」と思っていたけど.ヨーロッパのみなさんは…

偽ヒュッゲ・エクスペリエンス

先日王立図書館を訪れた際に,テレビモニタに暖炉の火を映像として映して,擬似的な暖炉(のようなもの)を設置してあるのが目に留まった.この前にイスを持ってきて本当に暖をとるかのようにくつろいで座っているお年寄りも居たが,例え映像であってもゆら…

"尊厳のある"ゴミ箱と,もうひとつの意味

先月のこと,コペンハーゲン市がゴミ箱についての新しいパイロットプロジェクトを実施しているとのことで,中央駅に立ち寄ったときに見に行ってみた. www.thelocal.dk デンマークにはリサイクルを推進するために,PANTというデポジットの仕組みがあって,購…

ベルギーで見た風景

11月15日は家族がやってきていっしょにベルギーを堪能した.ベルギーと言えばチョコレートやワッフルなどのスイーツが有名だが,本当に期待を裏切らない. アントワープ大聖堂にて. フランダースの犬で有名なルーベンスの「キリストの降架」.すばらしかっ…

オランダで見た風景

マーストリヒトから電車に乗ってアイントフォーヘンへ. 地下にあるトイレ入り口.これでもかとトイレの写真でナビ. 図書館内にあるカフェ.すみずみまでこだわりがすごい. マートリヒストにある教会をリノベーションした本屋,Selexyz Dominicanen.「世…

マナーをいかにして周知するか

先日,自分たちのオフィスのコーヒーマシンが壊れていたので,下のフロアまでコーヒーをもらいに行ってきた.ガガガ...と挽き立てのコーヒーができあがるのを待っている間に,食洗機の前にはってあったFAQの貼り紙が目に留まった.とても面白かったのでメ…

タイポグラフィの聖地、チューリヒとバーゼル

グラフィックデザインのセオリーとして50年ほど前にスイスから発信されたタイポグラフィ、通称スイス・スタイルは今日でも偉大な影響があるわけだけども、僕ら外国人としてはなかなかその文化的な背景までは理解することができない。というわけでせっかくヨ…

学生たちの持つ権限の違い

学内のカフェが閉鎖されて残念に思っていたら、図書室だった場所を手に入れたようで、より大きなカフェに生まれ変っていた。良い感じの音楽がかけられ、洒落たインテリアの中で学生達もリラックスしてコーヒーを飲んで語らっている。 実はこのカフェ、学生ボ…

空港の中を移動する

子連れ旅行者にとって、空港はしんどい。ベビーカーをカウンターで預けた後、 いくつかある手荷物といっしょに子供を担いで移動するのはかなり体力を消耗するのだ。 日本の成田も羽田も空港内でベビーカーを貸してくれるが、空港によってはなにも準備してな…

"買い物する"ということは:タリンで見た風景

エストニアの首都、タリンのスーパーマーケットのレジにて。 大きな液晶モニタで個別の商品の金額と合計金額がいくらかリアルタイムで表示している。これはわかりやすい!外国のスーパーで買い物した経験がある人は分かると思うが、ローカルな言語で金額を読…

【LOUISIANA #1】好奇心は育てるもの:建築&都市デザインのワークショップ

友人のArki_labのみなさんがルイジアナ現代美術館からハウスアーティストとして任命され、プロジェクトを企画しているとのこと。デモクラティックなアプローチを得意とする彼ららしく、地域の具体的な問題解決に取り組みながらも、地元の4つの学校と連携し…

400年前の絶叫マシン

8月23日(日)、家族で遊びに行ったデュアハウス・バッケンにて撮影。バッケンは1583年にオープンした世界最古と言われる遊園地で、園のあちこちに昔の遊園地の様子を伝える看板が立っている。 右側奥に見えるのは、たぶん観覧車の原型で、昔の観覧車は絶叫マ…

運動会、この日本的なるもの

8月30日(日)は、コペンハーゲン日本人補習校の運動会。デンマークに駐在している家庭の子ども達や、日本にルーツのある家庭の子供たちは平日はみんな現地の学校、もしくはインターナショナルスクールに通っているわけだけど、この学校は、そういったこども…

本をシェアする場所とそこに生まれているもの

近所の図書館の庭には、なにやら不思議な白い塔がある。地元の人々向けの書籍共有場所で、ルールは何も書いてないのだけど、読みたい本を自由に持っていい代わりに何か変わりの別の本を寄付する、という仕組みらしい。照明も太陽光発電でコンセントいらず、…

BYHAVEN 2200:人々がシェアするための都市型菜園

先日お会いしたSさん親子に教えてもらったNørrebropaken内にあるBYHAVEN2200。16(日)に上の子と二人で行って来た。公園に遊びに行くことをダシにしてちゃっかり調査に行くのである。 簡単に説明すると、ここはコミュニティガーデンで、希望すれば区画を借り…

完結させない「余白」をつくること

Kongens Nytorvの工事仮囲いのクリエイティブワークの定点観測。先日通りかかったら立体の馬が並んでいた。観光客にはわからないが、この囲まれている公園の中にずっと置かれている、クリスチャン5世(昔の王様)の銅像が乗っている馬が、仮囲いの壁から脱…

電車が便利になるのは誰だ

電車を、車いすの人でもつかえるようにバリアフリーとしてデザインすることで、ベビーカーにとっても優しくなる。さらに同じ車輪の乗り物である自転車の運搬も行いやすくなる。特定の障害者のために作ったものであっても、結果的に健常者の役にも立っている。

右側通行を暗示する

写真を整理していたら忘れていた記録をいろいろと見つけた。6月にKoldingに行った時の早朝の商店街で、通りを斜めに横切るようにストライプが入れられている。 これと似た風景を、ふと思い出す。 最寄り駅から大学までの通学路を道幅一杯に広がってぞろぞろ…

ゴミ箱の可能性

面白いゴミ箱の写真が貯まってきたのでストックしてみる。 これは電車の中の小さなテーブルに地図と路線図が示されている。これに興味持っていたら・・・。 なんとその下の引き出しをあけると、ゴミ箱になっている。上に主の機能を持たせることで下の機能の…

車椅子+電動自転車=新感覚パーソナルモビリティ

船で同乗した方が、大変興味深い乗り物に乗っていた。車椅子に接続することができるアドオン型の電動自転車。興奮していろいろ話を聞いたところ、許可を頂いたので掲載。Batec Mobilityというスペインのメーカーの製品のようだ。 コンセプトもピクトグラムで…

路面蒸気機関車・モリー鉄道に乗った

ドイツのバルネミュンデに寄港した際に、隣町のバード・ドベラーンまで出かけてみた。ここには世界的に珍しい、なんと路面を走るSLが現存しているという。僕は鉄ヲタではないがそれでも珍しいものに対する好奇心は押さえられない。ご覧のように上品な商店街…

船の上で、「観光」という産業を見た

せっかく北欧にいるのだからと、1週間ほど船に乗ってフィヨルド観光してきた。たぶんもう乗ることはないと思うし、何事も経験してみなくては。 コペンハーゲンを出航→ガイランゲルという小さな奥地でフィヨルドを見る。ここには写真のとおりまだ雪が残って…

中央図書館のでっかいクエスチョンマーク

コペンハーゲン中央図書館の図書検索の端末機。insragramでコメントもらったけど、正面から見たらエクスクラメーションマークになる視点の違いまで考えられているのかも。 それにしてもコペンハーゲンの図書館はどこも素晴らしすぎる。王立図書館(ブラック…

コインランドリーとカフェ

Nørrebroで見た奇妙なコンビネーションビジネス。 店内にコインランドリー。 と、カフェ。かなりおしゃれな内装で、本もたくさん置いてあって好きなだけ時間をつぶせる。 店内にはぎっしりと世界中のコインランドリー屋が額に入れてあって飾ってあった。今で…

自分の場所に名前をつける

コペンハーゲンの街中にはどこにでも居るホットドックの屋台。 ふと、屋台の一番上のところに名前が付いていることに気付いた。 おや、と思って他の屋台も見てみると・・・。 こちらには「リズのソーセージ」と書いてある。フランチャイズではあるんだろうけ…

点字タイルと黄色い線

コペンハーゲンの電車の点字タイルと黄色い線。考えてみれば、日本の駅にたまにあるような、視覚障害者用のタイルを目立たせてセーフティエリアとの境界にするってのは、良い解決案ではない。視覚障害者も黄色い線の内側を安全に歩けるようにするべきし、こ…