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みえないものを、みる視点。

日本デザイン学会当事者デザインセッション資料

10月13日に函館で開催された,2017年度日本デザイン学会秋季大会 企画テーマ討論会「共創・当事者デザイン」で指定討論者として参加してきました.上平のスライドと配付資料を公開しておきます. 共創はいつ,どこで起こる? from Takahito Kamihira 配付資…

デンマーク滞在中に読みたかった本

最近,デンマークに留学している学生達のブログを見つけることがある.日々新鮮な気づきを書いているのを読むと,自分もいろいろ思い出して懐かしい気持ちになってしまう.そんなわけで,彼らに向けて,僕がデンマークにいる時に読んでおけば良かったなぁ,…

8歳児といっしょにデザインする

後期演習が始まって3週目.今年も2年生のCD演習で小学生とのCoDesignプロジェクトに取り組んでいる.今年は校長先生の助言でパートナーがこれまでの6年生から2年生に変更となって,なんと8歳児とコラボ!現在,学生達はいろいろリサーチしながらインプット…

今和次郎を考現学に向かわせたこと

先日開催されたデザイン学会の「デザイン研究の記述」研究会で,デザインにおける態度の議論になった際,加藤先生(慶応SFC)が「今和次郎は観察して記録を残す際に,同時に態度のことも詳細に記述しているんだよ」ということを教えてくださった.今和次郎が残…

『Designing for Service』の翻訳出版プロジェクトがスタート

イギリスで今年の2月に出版された『Designing for Service』の翻訳出版をめざすクラウドファンディングのプロジェクトが動いているようだ.この本はServDesというサービスデザインを研究している欧州の研究コミュニティが中心になってまとめたもので,いわゆ…

20年前のデザイン入門書に驚嘆する

最近,嶋田厚さんの評論が面白くて古本を買い集めて読んでいる.この「現代デザインを学ぶ人のために」は,嶋田氏による編集で1996年に世界思想社から出版されたデザインの入門書.僕はこの頃大学院生で,この本のタイトルは知ってはいたが,表紙からして古…

4大学合同夏合宿@函館

9月9日〜12日に,北海道函館にて研究室の夏合宿に行ってきた. 軽く写真を紹介. 9月11日(日)はこだて未来大学にて,早朝から4大学合同卒業研究発表会.集まったのは,はこだて未来大原田研究室,北海道情報大安田ゼミ,千葉工大安藤研究室.専修大上平研…

「チーム分け」にはどんな工夫してますか?

考え方のトレーニングとして,「あたりまえのことを切り替える方法」にはどんなものがあるかを考えていた.ふと頭に浮かんだのが「チーム分け」のことである.学習者を小グループに分ける「組み分け」は,教員にとっては日常的なタスクだ.普通にくじ引きし…

異文化の眼を通してこそ,見えてくる価値

8/31は住んでいるマンションでワールドカップ予選のパブリックビューイング. ハリルホジッチ監督の采配は素晴らしかったが,考えてみれば自国を代表する選手を束ねる役割に外国人の監督が招かれているのは興味深い.彼がやっている仕事は,たぶん日本人同士…

研究を再起動する

風が爽やかになり,季節が急速に秋に向かいつつあるのを感じる.夏休みに書いていた論文を先日投稿して,今日から後期に向けて動き始めた.さっそく後期の計画を立てはじめているところ. さて,我々にとって秋になると言うことは科研費(国が支援する科学研…

上書きされていく記憶と,されない記憶

帰省した折に,実家近くに古民家をリノベーションしたゲストハウスがオープンしたという噂を聞いてちょっと見に行ってみた.目的地に着くと,我々この地域の小学校に通った者は忘れられない思い出の「角のたばこ屋」が,とても上品な家に生まれ変わっている…

タイムスリップしたような温泉体験

帰省した時に実家近くの温泉に行ってみた.旅館併設のキレイなところではなく,いちばん鄙びた地元民向けの「共同湯」を目指す.写真のとおり,ここは昭和の香りがそのまま今でも残っている. 共同湯の内部は木造だ.こういう本気の昭和感は都会ではもうなか…

残暑お見舞い申し上げます

あちこち行っている間にいつの間にか秋の気配がするようになってきました. 今週から休暇を終え頑張って仕事していますが,ちょっとブログには手が回らない日々です. 写真は鹿児島で撮った甥っ子.こんな海は夏の終わりっぽい.

高校生向け1DAY デザインワークショップを実施

8/6(日)に,高校生を対象にした1DAY デザインワークショップを実施した.実施に至った経緯として,今の日本には高校生が情報デザイン周辺のことを学びたいと志望する以前に,そのようなことに思い至るきっかけすら少ないという事情がある.そこでわれわれ…

デザインと土着性

2年前にロンドンでRCAの修了展を見に行った時、国境を越えた学生チームでデザインにとりくむことの難しさを知った。プロのように経験値でカバーできない学生の場合は、同じインターナショナルなチームだとしても、みんながアウェーの状態でやるか、どこかに…

35年ぶりのラジオ体操

こどもたちが夏休みに入り、近所のラジオ体操に行き始めたとのことで、僕もちょっと早起きしていっしょに参加してみた。いつでもどこでも体操の音楽はかけられるようになった現在でも、地域の人達がNHKラジオの時間に合わせてあつまって一斉に体操するという…

講演記録:社会のものさしがかわるとき

7月16日(日)、横浜市栄区の市民団体である「さかえdeつながるアート」のお招きで講演してきた。これは横浜市の地域文化サポート事業のヨコハマアートサイト(というものがあるそうです、横浜市羨ましい)の支援を受けた市民向け活動の一環で、昨年度に引…

コンピュータルームの矛盾

1年生向けの情報表現演習は例年端末室(コンピュータルーム)で行っているが、一方でうちの学部の学生は全員MacBookAirを配布されているので、そっちで宿題することになるし、使い勝手がよいのでみんな狭いスペースに無理してMacを並べる、という本末転倒な…

日本デザイン学会でグッドプレゼンテーション賞

7/1,2に拓殖大学で行われた第64回春期研究発表大会で「デザイン実験の場を構想するためのダイアログゲームの試作」というテーマでパネル発表してきた。 発表内容は、欧州や北米で盛んなリビングラボの視点を取り入れて、専門家と参加者がゲーム的に楽しく対…

参加型デザインの明日 in GKデザイングループ

7月7日、GKデザイングループにて開催された「参加型デザインの明日」というイベントで鼎談してきた。 GKデザインといえば戦後日本のプロダクトデザインを牽引してきたデザイナー集団であり、今も日本を代表するデザインコンサルティング企業である。そんな正…

見つからなかったライター

ここ1ヶ月ほど,とある人から頂いたライターを自宅のあちこちで探していた.決して高価なモノではなく,ある芝居を開催したノベルティとしてつくられた小さな黒いライターだ.そのライターの表面には,その芝居のタイトルでもあった「誰かこの女知りません…

探しあぐねている言葉

先日クリーニングデイに参加して「アップサイクル」という言葉を遅まきながら知ったわけだが,これは再び素材にする通常のリサイクルにも大きく二つの方向性があるという考え方のようだ. 1)ダウンサイクル=価値を下げて再び使う(例:タオルから雑巾) …

クリーニングデイ@横浜に参加

もう1ヵ月前のことになるが,5/27にフィンランド発のアップサイクル・カルチャー・イベント「クリーニングデイ」に参加してきた.「アップサイクル」とは、モノを再利用するリユースやリサイクルだけでなく、モノに新しい価値や有用性を見出す,ということら…

民主主義とデザインのためのプラットフォームが誕生

5月末に,世界中で行われている民主主義とデザインのための活動を一元化するプラットフォーム「Stand Up for democracy」がオープンした. 発起人はEzio Manzini(ミラノ工科大名誉教授)と,Victor Margolin(シカゴ大イリノイ校のデザイン史の教授)の二人…

笑いを教えるということ:お笑いコンビ・モクレンの講演より

6/13(火)のこと,若手お笑い芸人のモクレンのお二人をお招きして,1年生250人に対しての講演と,その後に学生と教員有志に対しての即興コメディのワークショップを実施した.モクレンのお二人とは先日グラグリッド社で行われたフォーラムシアターでの実験…

2020年以降,高校で情報デザインが必修へ

先日聞いて衝撃を受けた話. 2020年に改訂される予定の次期学習指導要領では,小学生からプログラミング的思考の学習が始まるということは割と知られているが.高校生への「情報」科目も大幅刷新される見通しだそう.2016年末に中央教育審議会が提出した「幼…

「公共のデザイン」についての重要な論文が公開

5月9日, クリスチャン・ベーソン(デンマークデザインセンターCEO)がコペンハーゲンビジネススクールに博士論文を提出して博士号を授与されたとのこと, Ready to go! pic.twitter.com/3OrB7OmSiO — Christian Bason (@christianbason) 2017年5月9日 クリス…

同じ方程式から生まれる,無限の解

先日,高校の先生とディスカッションした際に,初心者が何を学ぶべきかについてふりかえる機会があったので.僕が演習に取り入れている課題のことを書いてみようと思う.インタラクションデザインという基礎的な演習の初回「等量分割」という課題である.立…

学びの場を観察する

5月某日.研究室の学生達と,フィールドワークとして神奈川県立の某高校を訪問.高校1年生の情報の授業を見学し,担当のY先生とディスカッションした.高校の情報の授業と言えばOffice系のアプリケーションの操作程度という印象を持つ方も多いかも知れないが…

UIを模写してみてわかること

先日のこと,カードソーティングゲームを元にUIをつくる演習の回で,「模写」を取り入れてみた.経緯として,昨年度の同じ課題の際に,ペーパープロトのスケッチを描くあたりで手が止まってしまう学生が多くて,毎日いろんなアプリを使っているのにUIは本当…