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みえないものを、みる視点。

デザインの国際会議、4D-Conferenceが大阪で開催

2019年10月21日から23日まで、大阪国際会議場にて国際会議4D-Conferenceが開催されます。欧州のデザイン研究者達が来日して濃い議論が行われる予定です。この会議をオーガナイズされている立命館大の八重樫文先生は研究の話題が合う数少ない研究者で、彼の使…

変化するメールのマナー

先日あった出来事。ある企業さんとのインターンの件で学生と夜にチャットツールでいろいろやりとりしていた時、その学生が夜のメールは失礼だと言い始めた。 メールは見れるときに見るものだし、自分自身夜に来たメールに不愉快さを感じたことがなかったので…

古い船をいま動かせるのは、古い水夫じゃないだろう

フィンランドにYrjö Sotamaa(ユルヨ・ソタマー)という人がいる。フィンランドの名門大学・アアルト大が生まれるきっかけを作った重要人物である。 4年前に訪問した際に書いたブログ記事より。 研究内容に加えてなによりもコラボレーションを前提として作ら…

「情キャリでコントする」の巻 台本

3年生向けの情報キャリアデザインで「私のキャリア」についての講演を依頼されました。学内で知っている学生たちなので、ちょっと攻めたことに挑戦してみようと思って、学生や先生の協力を得てコント5連発をしてきました。5つめのコントの台本を公開しておき…

「49mm」という数字

au Design project 15周年を記念した展覧会「ケータイの形態学」展(2017年7月)が書籍にまとめられたそうだ。なんと、今は公式サイトで全文公開されている。 onlineshop.au.com 僕は丸の内のギャラリーまで展示を見に行ったのだけど(上の写真)、その時会…

プレイ・マターズの邦訳が出版!

ゲーム研究の第一人者、ミゲル・シカールによる「プレイ・マターズ」の邦訳が発売された。物、空間、人間、人間関係など多様な事柄が関わる「遊びの生態系」全体の観点から遊びをとらえていく壮大な思想書である。翻訳も非常に質が高いのでお勧め。そういえ…

現実の中での歴史

古いデザイン書を読んでいたら興味深かったのでメモ。 ____________ このような容易につくられるというすぐれたシンボルのもつ物質的属性をポスターに利用しようとしたのは、杉浦康平と粟津潔であった。彼らは原水爆禁止協議会から、その運動の…

アラスカで見た人形に、デザインの本質を見た気がした

Tea doll. Fairbanks, Alaska,USA 2009 _______ これは2009年の夏、私がアラスカのフェアバンクスという街に一ヶ月ほど研究で滞在した時、現地の人形コレクターの女性の家で見せてもらった古い人形です。一見して年季の入った手作りのもので、21世紀の今の目…

2018年度FIELD MUSEUM PROJECTの成果冊子ができました

2018年度FIELD MUSEUM PROJECTの成果物である8つの作品を収録した冊子ができました。今年は多摩区の助成金が切れて、あやうく冊子を作れないところでしたが、これまでの活動実績を元に学部で特別に予算を認めて頂きました。発行部数は微々たるものですが、ち…

卒業式にて

久しぶりの投稿。年が開けてから連日単著の原稿や論文を書いてて、なかなかブログまで手が回らない日々だ。 さて、昨日は本年度の学生達の卒業式・学位記授与式。あわせてささやかな記念品を作った。コースターもアクリルのストラップも余っている素材でつく…

「さかのぼるみらい展」開催のお知らせ

2月20日から3日間、専修大サテライトキャンパスにて「さかのぼるみらい展」が開催されます。 この展示会は、専修大学上平研究室の塩濱さんが卒業演習として取り組んだ地域ブランディングの取り組みが元になって、地元市民のコミュニティとの交流の中で開催に…

単純な至福、新しい経験。

先月に読んだ見田宗介「現代社会はどこに向かうか」(2018)に、ハッとさせられたのでメモ。 人類は地球に住み、それは球という閉域である。その有限な環境下で繁栄している生物種として、生命曲線(個体数)は「ロジスティック曲線」を免れることはできない。…

2018年の終わりに

今年も早かった。カレンダー見返すと春先のことは遠い昔のようだ。本業の方では、今年は同僚の栗芝先生が戻ってきて一昨年度よりは余裕が出来た。その代わりに中等教育界隈の仕事がちょっと増えて、結局同じくらい忙しかった。今は単著を書いているのだけど…

100年前の当事者デザイン

先日開催されたPublic&Designという小さなコミュニティのmeetupでライトニングトークしたので、話題提供したスライドをアップした。 100年前の当時者デザイン from Takahito Kamihira 1919年に農民美術運動を始めた山本鼎について紹介したもの。農民美術、と…

映画「かぞくいろ」で、昔の記憶を蘇らせる

12/8、所用のついでに、近くのシネコンで映画「かぞくいろ」を見てきた。僕を知る人には、そんなヒューマンドラマ系の映画見る趣味あったっけ、と思われそうだ、この映画とはちょっとした接点があるのだ。 映画の概要は以下の通り。 地方のローカル線を舞台…

四半世紀の時間を超えた体験

生きていると、人生には時々思いがけないことが起こるものだ。 2ヶ月ほど前のこと、たまたま検索した先でMax Billのドキュメンタリー映画がスイスで作られていたことを知った。Max Billとは、スイス生まれの画家/彫刻家/デザイナー/建築家であり、バウハウス…

2018年度プロジェクト発表会のお知らせ

今年も12/15(土)に、専修大学ネットワーク情報学部全3年生によるコア演習科目「プロジェクト」の発表会を企画しています。 我々の学部のPBLの特徴は、テーマを教員や企業から与えらえるのではなく、学生自身が仲間を見つけて起案し、指導してくれる教員を…

グラレコしてもらう

11/5(月)、東京女子大にて講演。現代教養学部の中に、心理・コミュニケーション学科コミュニケーション専攻が新設され、デザインも学べるようにカリキュラムを作り直したのだそう。 今回の講演は渡辺先生にお招き頂いた。連続講座の4回目に位置づけられる…

冗談を冗談で終わらせないで、実行する力

Mária Filep (Debrecen) and Dr. László Magas (Sopron) open the border gate - which has already been "opened" half an hour before by several hundred East-German refugees without any protocol. 世界史に疎くてあまり知らなかったことだが、世界の…

始まる「情報デザイン」の視点:神奈川県教員研修会講演より

10/20(土)の午後、神奈川県の情報の先生達にデザインの研修を担当する機会をいただいた。題目は「始まる『情報デザイン』の視点」。共通教科「情報」の学習指導要領の大幅改訂に際して、後手に回っている印象のある情報デザインの学習分野だが、神奈川県の情…

デザイン・ウィズ・ノンヒューマン:Xデザイン学校公開講座より

ちょっと前の話になるが、9/10にXデザイン学校公開講座で講演してきた。Xデザイン学校では他の講師陣が豪華なこともあり、僕は変わった問いを投げかける変化球投手の役割だと理解している。昨年度は「デザインすることはGiveすること」で、今年の題目は「デ…

「当事者」をとらえるパースペクティブ

日本デザイン学会の機関誌であるデザイン学研究の「当事者デザイン」特集号に寄稿しました。発行されるのは当分先だし、アカデミアの人以外には届かないコンテンツなので、ここで初稿を公開しておきたいと思います。ウェブで読みやすいように一部の体裁は変…

共通の敵をつくる増幅装置

Facebookで引用してくださってる先生がいらっしゃったので、東京都高等学校教育研究会での講演(先日作った冊子「すべての人がデザインを学ぶ時代に向けて」に収録)の冒頭の一部を抜き出して掲載します。スライドは以下のエントリ内にあります。 kmhr.haten…

冊子「すべての人がデザインを学ぶ時代に向けて」を制作しました

科研費のプロジェクトで、情報デザインの教育者に向けた小冊子「すべての人がデザインを学ぶ時代に向けて」を制作した。A4変形の全88Pで、講演録と教材5点を濃縮して収録している。日本語タイトル、そして英タイトルの「Toward an Age When All People Do De…

老子とブルーノ・ムナーリ

何年か前に買った「老子」の思想についての解説書を本棚から取り出してみた。そういえばこの本を買ったのは、僕がデザインにおける姿勢/態度を説明するときに時々使う「柔よく剛を制す」という言葉が、日本発祥ではなくて、老子の思想だということを知ったた…

巨匠達のデザイン態度

デザイン態度のリサーチを初めてから、過去の偉大なデザイナー達の発言が目に留まるようになった。時折ハッとさせられる真摯な言葉ばかりなので、メモとしてまとめていきたいと思う。そんなわけでDesign Attitudeのタグを作ってみた。いまのところ記事2つ。 …

専門学科「情報科」のデザイン重点化

今年の春に告知された新学習指導要領で、普通科の高校生も必修でデザインを学ぶ時代になるという記事を過去に書いたところ、大きな反響があった。 kmhr.hatenablog.com 実は情報デザインという項目は、専門学科「情報科」においては、一足早く現行の指導要領…

ブログの行き先/ 自分のメディアを持つこと

このはてなブログはバナーを消すために有料版にしている。消してブログで金儲けしたいわけではないが、請求見るとちょっと考えてしまう。やっぱり「赤」になるのは避けたい。 それほど真面目に書いてないとは言え、このブログはそこそこアクセスある(月に1…

書籍「ワークショップをとらえなおす」でワークショップの奥の深さを垣間見る

慶応SFCの加藤文俊先生から新著「ワークショップをとらえなおす」をご恵投いただいた。ありがとうございます。隙間時間を利用して読んでみたところ、表題の通りのワークショップのあり方を問いなおすクリティカルな議論が展開されていて、思わず仕事を放り投…

【過去記事再掲】学生と一緒に出演した教育映像「tunnel man」が公開

この記事は、2012年7月7日に書かれた以前のブログ記事を再掲しているものです。 _____________ 教育映像Tunnelman シリーズの "TunnelMan Episode 5 Permafrost history" が公開されました.2010年の夏にアラスカのフェアバンクスに滞在してい…