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みえないものを、みる視点。

冊子「すべての人がデザインを学ぶ時代に向けて」を制作しました

科研費のプロジェクトで、情報デザインの教育者に向けた小冊子「すべての人がデザインを学ぶ時代に向けて」を制作した。A4変形の全88Pで、講演録と教材5点を濃縮して収録している。日本語タイトル、そして英タイトルの「Toward an Age When All People Do De…

老子とブルーノ・ムナーリ

何年か前に買った「老子」の思想についての解説書を本棚から取り出してみた。そういえばこの本を買ったのは、僕がデザインにおける姿勢/態度を説明するときに時々使う「柔よく剛を制す」という言葉が、日本発祥ではなくて、老子の思想だということを知ったた…

巨匠達のデザイン態度

デザイン態度のリサーチを初めてから、過去の偉大なデザイナー達の発言が目に留まるようになった。時折ハッとさせられる真摯な言葉ばかりなので、メモとしてまとめていきたいと思う。そんなわけでDesign Attitudeのタグを作ってみた。いまのところ記事2つ。 …

専門学科「情報科」のデザイン重点化

今年の春に告知された新学習指導要領で、普通科の高校生も必修でデザインを学ぶ時代になるという記事を過去に書いたところ、大きな反響があった。 kmhr.hatenablog.com 実は情報デザインという項目は、専門学科「情報科」においては、一足早く現行の指導要領…

ブログの行き先/ 自分のメディアを持つこと

このはてなブログはバナーを消すために有料版にしている。消してブログで金儲けしたいわけではないが、請求見るとちょっと考えてしまう。やっぱり「赤」になるのは避けたい。 それほど真面目に書いてないとは言え、このブログはそこそこアクセスある(月に1…

書籍「ワークショップをとらえなおす」でワークショップの奥の深さを垣間見る

慶応SFCの加藤文俊先生から新著「ワークショップをとらえなおす」をご恵投いただいた。ありがとうございます。隙間時間を利用して読んでみたところ、表題の通りのワークショップのあり方を問いなおすクリティカルな議論が展開されていて、思わず仕事を放り投…

【過去記事再掲】学生と一緒に出演した教育映像「tunnel man」が公開

この記事は、2012年7月7日に書かれた以前のブログ記事を再掲しているものです。 _____________ 教育映像Tunnelman シリーズの "TunnelMan Episode 5 Permafrost history" が公開されました.2010年の夏にアラスカのフェアバンクスに滞在してい…

オリンピックのボランティアに見る「意欲」のデザイン

今度の東京オリンピックでボランティアを募集しているという話が、悪い意味で話題になっている。 東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会大会ボランティア募集要項PDF そんな専門性の高い仕事を無償でやらせるのか、という非現実的な計画に多くの人が…

看護師のためのグラフィックデザイン

データ整理しているときに、偶然懐かしいものを発掘した。10年前、看護師向けの専門雑誌で「看護師の方々にデザインの力を知ってもらう」という連載記事があって、僕にバトンがまわってきた時に作ったもの。見開き2ページを使って自由に考えるという企画だっ…

当意即妙!

5月末に出版された「ビデオによるリフレクション入門—実践の多義的創発を拓く」がめっぽう面白い. 以前にもちょっと書いたことのあるThe Reflective Practitioner( 邦訳「省察的実践とはなにか」)という名著があるのだけど,その本の解釈ををめぐって冒頭…

トーク番組風グループインタビュー

5月末から2年生のインタラクションデザイン基礎演習の最終課題「2020東京オリンピック・パラリンピックのためのデザイン提案」が始まっている.昨年までのかわさきコンフィズリーからバージョンアップさせた新しい課題である.今学生達がリサーチに取り組ん…

「いま,情報デザインを学ぶこと / 教えることの意味」:都高情研での講演より

6/2(土)の午後,東京都の情報の先生達によって組織されている東京都高等学校情報教育研究会(都高情研)の研究協議会にお招き頂いて,「いま,情報デザインを学ぶこと / 教えることの意味」という題目で講演をしてきた. 昨年度のAdobe MAX教育セッション…

「問いの技法(How Might We)」ワークショップ

5月6日にYahoo! JAPANにて開催された第4回 Xデザインフォーラムにおいて、午前の部でショート・ワークショップを実施してきた。 約100名の参加者に7名のファシリテータという大規模なもので、なかなかヒヤヒヤだったが無事に終えることが出来た。参加者のみ…

悲しい泥

これは何に見えるだろうか? 泥?そう、なんてことのない乾いた泥である。 実はこの泥、落下したツバメの巣である。 毎年うちの大学の棟にはツバメが巣をかけ、ある時期はとても賑やかになる。でも今年はヒナの声がしないなぁ、と思っていた。エレベータで乗…

ロルフ・ファステのハイブリッド的考え方:デザイン教育の系譜1

Rolf Faste(1943-2003), Stanford University professor 自分が影響受けたことの系譜を記述する、という超個人的なシリーズを思いついたので、時間みつけて書いてみたいと思う。 初回はロルフ・ファステ教授。日本ではほとんど知られていないけれども、デザ…

リスクを取らなきゃ創造はできない

先日のこと、カリキュラム改訂のための学部内の勉強会でうちの学部長が配布した参考資料がとても興味深かった。その資料は、全米カレッジ・大学協会(Association of American Colleges & Universities)が開発したVALUEルーブリックである。 ルーブリックと…

科研費基盤Cに採択されました

本年度の科学研究費助成事業の基盤研究Cに新規採択されました.題目は,「態度形成のプロセスに着目した 教育者向けデザイン学習プログラムの開発」.デザイン態度(Design Attitude)とはいったい何で,どのように形成されるのかを分析した上で,主に高校の…

「情報デザイン」という言葉の説明

DMM社のジャングルのようなオフィスにて収録された,デザイナー源賢司さんとの対談がDMMのオウンドメディアに掲載された. inside.dmm.com こうやってさらっと読める記事になってしまっては見えないことだけれども,僕にとっては記事になる前の対談の体験と…

お笑い芸人とコンビを組む

先月に渋谷で開催されたUX dub Vol.3のレポートが公開されている。僕とお笑い芸人の野村くん(オシエルズ)のコンビでインプロのワークショップを実施した時のもの。 www.ajike.co.jp 僕のスライドもここでも公開。 UX dub vol3.full2 from Takahito Kamihir…

"厄介者"をめぐる、ご近所協働。

(岡本太郎美術館の2017年度教育普及記録集に寄稿したエッセイを転載) ___________________ 一見マイナスな物事を、別の視点から見ることで価値を生み出せないだろうか? 専修大学上平研究室では、学生たちとそんなデザインの実験をして…

ぐるぐる検索ワークシート(30circles改)

30circle頭脳活性化のための30circlesのワークシートをつくりました。人力で脳内を検索するという意味で、google検索パロディの「ぐるぐる検索」というネーミングにしています。ここにアップしておきますので、自由に印刷してお使いください。 (3/20のUX du…

昨年度のフィールドミュージアムの冊子が出来ました

フィールドミュージアムプロジェクト2017「親子で楽しく遊べるカガクおもちゃのデザイン」の成果冊子が納品された。昨年度は多摩区大学連携の事業に採択されて区から予算を頂いていたので、学生達にもちょっと制作費が補助されて、成果集も印刷に出すことが…

【ミャンマー訪問記#5】ヤンゴンで見た風景

ミャンマー訪問記の最終回として、いくつか写真を載せてみる。これはホテルの窓からみた早朝の風景。ヤンゴンの中心地は大規模に開発中だ。 頭上運搬する女性。 たしかに野犬は多い!でも人に懐いているようで、攻撃的な感じはしなかった。 噛みタバコの露店…

【ミャンマー訪問記#4】ミャンマーの大学に行く

WIT Awardの審査員をご一緒しているCho Cho先生のお招きで、WYTU(西ヤンゴン工科大)にお邪魔してきた。郊外の大きなキャンパスである。 コンピュータサイエンス学科のオフィス。ChoCho先生はこの学科のヘッドである。今はスタッフの子供達が休暇中だそうで…

【ミャンマー訪問記#3】建築家なしの建築

ミャンマーで見たかったものの一つが、人々の住居。西ヤンゴン大学に向かう途中の郊外には、高床式住居が林立していた。こういったセルフビルドの家は身近で入手できる素材が基本となるが、このあたりではヤシの葉、そして竹をつかっているようだ。高床式は…

【ミャンマー訪問記#2】日常に根付く「祈り」

ヤンゴン滞在でもっとも印象に残ったのは、シュエダゴン・パゴダ(Shwedagon Pagoda)で見た人々の姿である。シュエダゴン・パゴダは、ミャンマー仏教の総本山としてミャンマー人の聖地であり、最も有名な観光地でもある。夜に訪れると中央の塔がライトアッ…

【ミャンマー訪問記#1】ミャンマーでデザインワークショップを実施してきた

2/20(火)、東南アジアのミャンマー連邦共和国でIA(情報設計)のワークショップを実施してきた。昨年から審査でお手伝いしているWIT Awardという若手クリエイター発掘のコンペの関連企画という位置づけである、昨年審査してながら表彰式に行けずに残念がっ…

デザイン態度論2018

2/17(土)に、昨年度に引き続き、「デザイン態度論」(産業技術大学院大学履修証明プログラム人間中心デザイン:発展的知識編)を担当してきた。10:40〜18:00の4コマ連続という長丁場である。 最近少しづつ関心を持つ人が増えているような気もする、この「…

表紙デザイン決定!

Motion Galleryのアップデートに書いたのを転載したものです。 ____________ 来週の入稿に向けて、ブックデザインが急ピッチで進んでいます。特色をアクセントに使った表紙のビジュアルは、渡辺先生が亡くなられた6月の星空と星座がモチーフにな…

人をファンにさせるものは

先日、渋谷を通った際に、ふと思い出して池尻大橋の住宅街の中にあるアパレルショップを訪問してみた。以前代表の木村昌史さんのインタビューを読んで気になっていたのだ。 ALL YOURSという名前の、びっくりするぐらい小さなお店である。試しに一着購入して…